ぱーきんそんしょうこうぐん

パーキンソン症候群

パーキンソン病以外の原因で、パーキンソン病と同じような症状を引き起こす病気の総称。パーキンソン病とは区別される

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12人の医師がチェック 131回の改訂 最終更新: 2017.07.21

パーキンソン症候群の基礎知識

POINTパーキンソン症候群とは

パーキンソン症候群はパーキンソン病以外の原因で、パーキンソン病と似た症状を引き起こす病気のことです。症状は似ていますが、パーキンソン病の治療薬が効きにくいことが多いです。 診断を確定するために、問診・心筋シンチグラフィ・SPECT検査などを行います。原因となった病気に対する治療・リハビリテーションなどで治療を行います。手足が震える・表情が乏しくなる・手や足がスムーズに動かなくなる・前のめりになるなどの症状が出た場合は医療機関にかかって下さい。その際は神経内科にかかることをおすすめします。

パーキンソン症候群について

パーキンソン症候群の症状

  • 主な症状はパーキンソン病と同じ
  • 運動症状
    • 安静時に手足が震える(振戦)
    • 筋肉がこわばる(筋強剛、筋固縮)
    • 動作が鈍くなる
    • すくみ足
      ・足が地面にはりついてしまったようになって動けない状態
      ・動きはじめや方向転換するときによく起こり、歩きだすまでに時間がかかる
    • 姿勢反射障害(バランスをとるために姿勢を反射的に修正する能力の低下)
    • 眼球運動障害(特に上下が見づらくなる)
  • 自律神経内臓の活動を調整している神経。交感神経と副交感神経を併せた総称障害の症状
  • 精神症状
    • レム睡眠眠りのサイクルの一つで、脳が覚醒状態に近い、浅い眠りの状態行動異常症(睡眠中に異常な行動を取る)
    • うつ症状
    • 失語脳卒中などの影響で、言葉が適切に話せなくなったり、理解できなくなったりすること。発音がうまくできない「構音障害」とは区別される
    • 認知症
  • パーキンソン病は片側の腕や足の震えから症状が起こることが多く、筋肉のこわばりも特徴的である
    • 姿勢反射異常やすくみ足から症状が起こる場合は、パーキンソン病以外の病気が疑われる

パーキンソン症候群の検査・診断

  • パーキンソン症候群を起こす可能性のある薬を飲んでいないか確認することが大切
  • CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査:パーキンソン病以外の病気がないかを詳しく調べる
  • 心筋シンチグラフィ放射線を出す物質を使って、心臓の筋肉である心筋が正常に働くことができているかを確認する検査:心筋の血流の状態を調べる
  • SPECT検査画像検査の一種で、体の各部位への血流量を調べるもの。主に脳や心臓などの血流の変化を調べることが多い:脳の血流や代謝体内で行われる、物質の合成や分解などの化学反応のことの状態を調べる

パーキンソン症候群の治療法

  • 原因となった病気に対する治療を行う
  • 薬剤性薬が原因となって病気が引き起こされたり症状が現れたりすることパーキンソニズムの治療はまず原因の薬剤を中止すること
    • 原因薬剤を中止すると治ることが多い
  • パーキンソン病の治療薬(レボドパ)が治療に使われることがあるが、パーキンソン病に比べて効かないことが多い
    • 特に神経変性もともとの状態から、臓器の性状が変わること。多くの場合、何らかの病気の影響で、正常な機能が失われる状態に変化していくことが多い疾患が原因の場合、パーキンソン病の治療薬では症状が改善しないことが多い
    • 長期間使用していると、効果のある時間が短くなったり(ウェアリングオフ)、手足が勝手に動いてしまう(ジスキネジア)などの症状がでる
  • 体の動きが悪くなることが多いので、リハビリテーションも重要
    • 歩行訓練
    • バランス訓練(転ばないようにする)
    • 関節可動域訓練、ストレッチ(関節が硬くならないようにする)
    • 筋力トレーニング(運動しなくなって筋力が落ちるのを防ぐ)
    • 音楽療法(リズムに合わせると動きがスムーズになることがある)
    • 呼吸訓練
    • 飲み込みの訓練
    • 言葉の訓練
  • 生活環境を改善することも大切
    • 段差をなくす
    • 椅子を高くして座りやすくする
    • 手すりを付ける
    • 飲み込みにくくなっている場合、症状に応じて食べ物の形態を変える

パーキンソン症候群に関連する治療薬

抗コリン薬(パーキンソン病治療薬)

  • 抗コリン作用により、脳内のドパミン作用を強め、パーキンソン病における手足の震えなどの症状を改善する薬
    • 脳内の神経伝達物質のアセチルコリンはドパミンと拮抗し合う物質である
    • パーキンソン病では脳内のドパミンが不足しているため、アセチルコリンの作用が強くなっている
    • 本剤はアセチルコリンの働きを抑える作用(抗コリン作用)をあらわす
  • 抗精神病薬などによるパーキンソン症候群などにも使用する場合がある
抗コリン薬(パーキンソン病治療薬)についてもっと詳しく

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