きゅうせいちゅうすいえん
急性虫垂炎
一般的に盲腸と言われている病気。右の下腹部にある虫垂に細菌が感染した状態
18人の医師がチェック 182回の改訂 最終更新: 2024.11.21

急性虫垂炎(盲腸)の症状:右下腹部痛・嘔吐・発熱など

急性虫垂炎は盲腸(もうちょう)と呼ばれることも多く、馴染みのある病気です。主な症状は発熱・腹痛・嘔吐です。このページでは急性虫垂炎の症状について詳しく解説します。

1. 急性虫垂炎の初期症状

急性虫垂炎では初期症状としてみぞおちや臍(へそ)の辺りに持続的な腹痛があらわれます。みぞおちのあたりを心窩部(しんかぶ)と言い、心窩部の痛みは心窩部痛とも言います。急性虫垂炎がひどくなると徐々に痛みが右の下腹部に移動していきます。

発熱もよくありますが、初期は微熱のことが多いです。また倦怠感(だるさ)も初期によくあらわれます。

2. 急性虫垂炎の腹痛の特徴

急性虫垂炎のイメージイラスト。盲腸の先端にある虫垂は右下腹部に位置する

急性虫垂炎の腹痛は病状が進行するにしたがって痛みや部位が変わります。

参照:ハリソン内科学 第2版

初期症状としての腹痛

急性虫垂炎の初期の腹痛はヘソやみぞおちの辺りを中心に痛みます。初期の腹痛の持続時間は数時間です。

痛みの原因は虫垂の圧力が上昇して虫垂が引き伸ばされたりすることです。このような内臓を起因とする痛みを内臓痛といいいます。内臓痛では痛みの場所がはっきりしません。虫垂炎の初期の腹痛もヘソやみぞおち全体が痛みます。

進行した状態の腹痛

痛みが出てしばらくたつと虫垂に腸内細菌が感染を起こします。虫垂の周りに炎症が及び別の痛みを引き起こします。この状態になると右下腹部に痛みが移動します。右下腹部の痛みは虫垂の周りに炎症が及んでいることや腹膜炎という状態を反映しています。

3. 急性虫垂炎でお腹の痛む場所

腹痛は急性虫垂炎の代表的な症状です。急性虫垂炎の原因になる虫垂は右下腹部にあります。急性虫垂炎になったとき押すと痛む特徴的な場所があります。昔から診察でよく使われていたもので、人の名前がついています。名前を覚える必要はないのでこの急性虫垂炎ではこの辺りが痛むのだと理解してもらえればと思います。

マックバー二ー点

マックバーニー点(McBurney点)は、急性虫垂炎の身体診察では最も有名なお腹が痛む場所です。古い本などでは「マックバーネー」などと書いてあるものもあります。

マックバーニー点は、右の上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)と臍を結んだラインを3等分する2点のうち外側の点のことを指します。上前腸骨棘とは腰骨の一番出っ張った部分です。太り気味の人でも足の付け根あたりに手で触れることができます。急性虫垂炎の人ではマックバーニー点を押すと痛み(圧痛)があらわれます。

マックバーニー点とランツ点

ランツ点

ランツ点は両側の上前腸骨棘(腰骨の出っ張り)を結んだ線の右1/3の点のことです。ランツ点は虫垂の先端が位置する場所と考えられています。

4. 腹痛の原因になる他の病気

急性虫垂炎は腹痛の原因となる代表的な病気の一つですが、他にも多くの原因があります。急性虫垂炎と区別が必要な主な病気について解説します。

  • 腸の病気
  • 膵臓や胆嚢の病気
  • 腎臓や尿管の病気
    • 腎盂腎炎(みぎじんうじんえん)
    • 右尿管結石(みぎにょうかんけっせき)
  • 女性に特有の病気

腸の病気

急性虫垂炎は腸の一部である虫垂に起きた炎症を原因とします。急性虫垂炎も腸の病気なので、ほかの腸の病気と見分けるのが難しいときがあります。右側の大腸(上行結腸)に憩室(けいしつ)という飛び出た部分ができてそこに炎症が起きる憩室炎などとの区別が重要です。

図:大腸憩室。腸の壁の一部が飛び出している。

膵臓や胆嚢の病気

虫垂炎と膵臓(すいぞう)や胆嚢(たんのう)の病気との区別が必要になることがあります。膵臓は背中側にある臓器でアルコールなどを原因として炎症が起きることがあります。背部痛や腹痛が症状です。膵炎は画像検査や血液検査で区別します。

胆嚢は右の脇腹(季肋部)に痛みがでるので紛らわしいことがあります。妊娠中の女性などは虫垂の位置が頭側に移動しているので区別が難しいときがあります。

腎臓や尿管の病気

腎臓や尿管の病気も腹痛の原因になります。身体診察や画像検査で区別することができます。腎盂腎炎(じんうじんえん)は腎臓に感染が起きる病気です。尿管結石は尿管に石ができてそれが移動することが痛みの原因になります。

女性に特有の病気

卵巣や子宮は女性にしかない臓器です。卵巣や子宮を原因として腹痛が起きることがあります。卵巣や卵管がなんらかの原因で捻(ねじ)れたりすることがあり、急な腹痛の原因になります。また子宮内膜が子宮以外の場所にできる子宮内膜症も腹痛の原因になります。

5. 発熱

急性虫垂炎を発症すると熱がでます。初期は微熱のことが多いです。高熱(38.3℃以上)が出る時は虫垂に穴が開いて腹膜炎を起こしている可能性があります。穴が開くことを穿孔(せんこう)とも言います。

腹膜炎とは腹部の臓器を包んでいる腹膜という膜に炎症が起きることです。腸などの臓器の隙間には腹腔(ふくくう)というスペースがあります。腹腔には本来は細菌がいません。一方で腸には多くの細菌が常在菌として存在しています。虫垂に穴があき細菌が多く含まれた腸の内容物が腹腔内に流れ込むと、感染や激しい炎症を起こします。

参考文献
・福井次矢, 黒川 清/日本語監修, ハリソン内科学 第2版, MEDSi, 2006

6. 吐き気

吐き気は急性虫垂炎でよく見られる症状の一つです。

吐き気や嘔吐(おうと)は急性虫垂炎の人のうち50%から60%にあらわれるとされています。腹痛の前に嘔吐があらわれることはまれです。嘔吐は自然と収まることが多いです。

参考文献
・福井次矢, 黒川 清/日本語監修, ハリソン内科学 第2版, MEDSi, 2006

7. 虫垂に穴が開く

急性虫垂炎の病状が重くなると虫垂に穴が開く(穿孔する)ことがあります。これを「虫垂が破裂する」と表現されることがあります。

虫垂炎は虫垂と大腸(盲腸)のつなぎ目が塞がったり狭くなることから発症すると考えられています。虫垂と大腸のつなぎ目が閉塞したり細くなると虫垂の中の圧力が上昇します。虫垂の中の圧力が上昇すると血流が悪くなり虫垂がダメージをうけます。ダメージを受けた虫垂の壁に本来ならば入り込むことのない大腸菌などが侵入して感染をおこします。感染を起こした虫垂はもろくなり時間の経過とともに穴が開きます。

虫垂に穴があくまでの時間には個人差があります。症状の発症から24時間以内に20%、48時間以上で65%の人に穿孔があったという報告があります。急性虫垂炎を発症して時間が経過すると虫垂に穴があく確率は上昇します

急性虫垂炎が進行して虫垂が穿孔すると腹膜炎膿瘍(のうよう)形成という危険な状態に陥るので、急性虫垂炎の治療は早期に始めることが大事です。

参考文献:Ann Surg.1995;221:278-81

8. 腹膜炎

腹膜炎は腹膜という膜に炎症が起きることです。腹膜は腸などのお腹の中の臓器を覆っています。臓器から腹膜を隔てて、腹腔という隙間の空間があります。腸の中と違い腹腔には細菌がいません。腸に穴が開くと腹腔の中に腸の内容が漏れ出ます。本来は無菌である腹腔に細菌が漏れ出て感染をおこすと激しい炎症が起きます。腹膜炎によって起きる症状は以下です。

  • 高熱
  • 激しい腹痛
  • お腹が硬くなる
  • 吐き気・嘔吐
  • 頻脈(ひんみゃく):脈が速くなる
  • 血圧が下がる

腹膜炎が起きると激しい腹痛が起き、お腹が硬くなります。また強い炎症が腸に影響すると腸が動かなくなる麻痺腸閉塞(まひせいちょうへいそく)が起きます。腹膜炎のような激しい炎症がおきると血管内から水分がなくなり脱水の状態に陥ります。脱水が起きると脈が速くなったり血圧が下がります。腸閉塞や血圧の低下は吐き気の原因になります。

9. 腸閉塞(ちょうへいそく)

腸閉塞は腸に異物が詰まったり腸の動きが悪くなったりして腸の中の流れが止まる病気です。腸閉塞にはいくつか種類があり腸の動きが悪くなる腸閉塞は麻痺性腸閉塞(まひせいちょうへいそく)といいます。急性虫垂炎で起きる腸閉塞は麻痺性腸閉塞です。

虫垂炎が重くなると虫垂に穴が開きます(穿孔)。穿孔が起きると腸の内容物が腸の外に出ていきます。腸の周りは腹腔というスペースです。腸の中身が腹腔にもれ出ると腹膜炎を起こします。

腹膜炎はとても激しい炎症です。腹膜炎による炎症は腹腔内に広がっていきます。炎症が広がると腹腔内に収まっている腸に影響を与え、腸は動きを止めます。

腸閉塞が起きると以下の症状が起きます。

  • 腹痛 
  • お腹が張る
  • 吐き気・嘔吐(おうと)

この症状に加えて腹膜炎の症状が起きていることが多いです。虫垂炎でおきる腸閉塞のほとんどは虫垂が破れて腸の中身が漏れ出たことによる腹膜炎が原因だからです。

10. 子どもの急性虫垂炎の症状

子どもも大人と同じような症状があらわれます。しかし、子どもは症状を正確に伝えられないことから診断に時間がかかり、重症化して発見されることがあります。早期に発見することで手術が回避できることもあるので、お腹を痛がる様子が見られたらしっかりと症状を聞くことが大事です。

参考文献
Pediatr Emerg Care. 2007;23:849-55
JAMA. 2007;298:438-51

初期症状

初期には主に次のような症状があらわれます。

  • 食欲不振 
  • へその周りを中心にした痛み 
  • 微熱

急性虫垂炎の初期症状として出やすいのが腹痛です。急性虫垂炎の腹痛は臍(へそ)の周りや心窩部(しんかぶ)を中心として気持ち悪さをともなうような痛みです。微熱や食欲不振もよくあらわれます。ただし、これらはよくある症状でもあるので、この時点で急性虫垂炎と診断するのは難しいことがあります。急性虫垂炎であれば時間の経過とともに腹痛の様子が変わってきたり熱が高くなりますので、受診時に急性虫垂炎とはっきりと診断がつかなくても、子どもの様子の変化に気を配ることが大事です。

進行したときの症状

進行した時には主に次のような症状があらわれます。

  • 右下腹部の痛み 
  • 発熱
  • 吐き気・嘔吐
  • 歩行困難

はじめはお腹の全体が痛かったのが、進行するに従い痛む場所がはっきりとしてきます。急性虫垂炎で痛むのは右下腹部です。また、微熱だった体温は38℃を超えるような高熱に変わります。歩行ができなかったりすることも重要な手がかりになります。

腹痛は腸炎が原因になることもあります。急性虫垂炎と腸炎を見分けるのは難しいことがあります。腸炎などを原因とする腹痛ではお腹をさすってあげると痛みが和らいだり落ち着いたりします。急性虫垂炎ではお腹を触ることを嫌がることが多いです。普段の腹痛と様子が違うかどうかを観察することが大事です。

注意する点

急性虫垂炎は特徴的な症状から発見されることが多いです。しかし、子どもの場合はまだ症状を伝える力が十分ではないこともあり発見が遅れて重症化しやすいことが知られています。

急性虫垂炎が心配なときには、できるだけ具体的な質問をしてあげるとよいです。例えば「痛い場所を指差して」や「お腹が痛い場所は変わった?」などです。その他では機嫌やぐずつきが治らないことなども参考になると思います。

また、医療機関を受診しても急性虫垂炎の初期かほかの病気かはわからないといわれることもあります。子どもの虫垂炎を初期の段階で診断するのは簡単ではないため、受診後も自宅で子どもの様子を注意深く観察するようにしてください。また、受診時に、どのような症状がでたら再受診の必要があるかなどをお医者さんに具体的に聞いておくとよいです。

11. 急性虫垂炎以外で腹痛の原因になる子どもの病気

急性虫垂炎は腹痛の原因の一つですが、腹痛は他にも多くの病気が原因になります。ここでは急性虫垂炎以外で子どもの腹痛の原因になる主な病気を解説します。

腸重積(ちょうじゅうせき)

図:腸重積。腸が流れていく先の腸の中に入り込んだ状態。

腸の一部が腸の中に入り込んでしまう病気が腸重積です。腸重積は1歳までに多い病気で、腸のリンパ節が腫れたりすることが原因です。腹痛が強くなったり弱くなったりすることや血便を特徴とします。

精巣捻転(せいそうねんてん)

精巣は睾丸(こうがん)のことです。精巣捻転は精巣に栄養を送る血管が捻れてしまう病気です。精索捻転(せいさくねんてん)ともいいます。精巣捻転は精巣の病気ですが最初に腹痛の症状がでることが多いです。腹痛以外に陰嚢(いんのう)内に痛みがある場合は精巣捻転の可能性があります。

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎は細菌やウイルスが胃や腸に感染する病気です。下痢や嘔吐、発熱などを症状とします。細菌を原因とする胃腸炎はウイルスを原因とする胃腸炎より重症化しやすいので注意が必要です。感染性胃腸炎と急性虫垂炎の症状は共通するものがあるので区別をするのには身体診察や検査などが必要になります。

便秘(べんぴ)

腹痛で救急外来を受診する子どもの約半数の原因は便秘とされています。便秘の痛みは急性虫垂炎と異なり痛みの移動がないことが多いです。しかし、症状から見分けることは難しいので、腹痛が続くようであれば小児科を受診して調べてみてもらうのがよいと思います。

成人同様便秘には明らかな原因がない場合がほとんどです。便秘が原因による腹痛が繰り返して起きる場合は小児科を受診して便秘の原因がないかを調べることも重要です。

参考文献:J Pediatr. 2007;151:666-9

12. 妊婦の急性虫垂炎の症状

妊娠中に処置が必要な腹痛のうち虫垂炎は頻度が高く注意が必要です。報告によると1000妊娠から2000妊娠に1人起きるといわれています。早期に対応しなければ胎児(赤ちゃん)への影響も懸念されます。

参考文献:Obstet Gynedol.1991;77:835-40

初期症状は気づきにくいことが多い

  • 臍やみぞおちを中心とした腹痛 
  • 吐き気 
  • 微熱

妊娠中の急性虫垂炎の初期症状は妊娠していないときと大きくは変わりません。臍やみぞおちの辺りが痛んだり吐き気などの症状があらわれます。しかし、妊娠中は日常から軽い腹痛や吐き気があることが多いので、病気による症状だと気づかないことがあります。

妊娠の影響による症状に比べて急性虫垂炎を原因とする症状は持続時間が長くなります。いつもと違う症状には注意が必要です。

進行したときの主な症状

  • 右下腹部痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 高熱

急性虫垂炎が進行すると痛みの場所が右の下腹部に移り痛みも強くなります。右下腹部が痛むのは虫垂が右下腹部にあるからです。医師は右下腹部痛の患者さんには常に急性虫垂炎を頭にいれて診療をしています。

ところが妊娠状態では大きくなった子宮に押し上げられて虫垂が右の下腹部から上腹部に移動してしまうこことがあります。またお腹の筋肉の下にある腹膜という膜に炎症が及ぶとことも腹痛の原因ですが、子宮により腹膜が引き伸ばされると炎症の影響が少なくなり腹痛が軽くなることも知られています。

このため急性虫垂炎が起きても典型的な症状がでないことがあります。腹痛などの症状は妊娠していない人に比べて弱い傾向にあります。症状がでにくいということは、知らぬうちに重症化してしまう危険性をはらんでいます。妊娠中にいつもと違う腹痛を自覚したときには十分な注意が必要です。

注意する点

妊娠中の急性虫垂炎を診断するのは難しいのですが、妊娠の腹痛の原因は急性虫垂炎だけではありません。他には早期陣痛発来や常位胎盤早期剥離、卵巣・卵管捻転症などの可能性もあります。腹痛や吐き気は妊娠中によくあらわれる症状ですが、いつもと違う症状だと感じるときにはすみやかに医療機関を受診して原因を調べてください。

13. 急性虫垂炎以外で腹痛を起こす妊婦の病気

急性虫垂炎は腹痛の原因の一つですが、腹痛は他にも多くの病気が原因になります。妊娠中は腹痛が起きることが多いので、腹痛があっても病気とは限りません。ここでは急性虫垂炎以外の腹痛の原因になる主な病気を紹介します。

妊娠経過中の病気

妊娠中は腹痛が起きることが多く、その多くは心配のいらない腹痛です。一方で妊娠経過に問題がおきて腹痛がおきることがあります。妊娠経中に問題が起きて腹痛が起きる場合は痛みの間隔が規則的であったり出血をともなったりするなどの特徴があります。

妊娠したら受診をするべき腹痛の種類とそれにともなう症状などを医師に確認しておくことが大事です。

子宮・卵巣の病気

子宮筋腫は子宮の筋肉が腫瘍化した良性腫瘍です。妊娠中はホルモンの影響で子宮筋腫が大きくなります。子宮筋腫が大きくなると筋腫が捻れてしまうことがあります。子宮筋腫が捻れると腹痛の原因になります。

卵管や卵巣につながる血管が捻れることがあります。卵管が捻れると腹痛の原因になります。特に右側の卵管や卵巣に捻れが起きると急性虫垂炎と似たような症状があらわれることがあります。

腸の病気

虫垂は右側の大腸につながった臓器です。右側の大腸(上行結腸)の憩室炎などが起きると急性虫垂炎と似たような症状があらわれることがあります。憩室は腸の壁にできるくぼみ状の変化で、憩室炎は憩室に細菌が感染する病気です。その他には腸の動きがなくなる腸閉塞なども急性虫垂炎と区別が必要になることがあります。

妊娠中の腹痛の原因として多いのが便秘や下痢です。子宮が大きくなり腸に影響して便秘や下痢があらわれることがあります。

胆嚢の病気

胆嚢に炎症が起きる胆嚢炎は右の脇腹(季肋部)に痛みがでて発熱などの症状がでます。妊娠中は虫垂が子宮に押されて右の上腹部に移動していることがあります。このために右の脇腹が痛むときには急性虫垂炎と胆嚢炎などを区別する必要があります。

尿管の病気

尿管は腎臓でできた尿を膀胱に運ぶ管です。尿管は背中側にある臓器ですが腹痛があらわれることがあります。特に右側にできた尿管結石は急性虫垂炎との区別が必要なと場合があります。