2016.01.23 | ニュース

急性虫垂炎(盲腸炎)に手術は不要?

合併症を伴わない小児の急性虫垂炎の治療
from JAMA surgery
急性虫垂炎(盲腸炎)に手術は不要?の写真
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急性虫垂炎(盲腸炎)は、抗生物質を使って「散らす」か、手術で切除するかの2つの治療があります。合併症のない小児の虫垂炎に対して、手術をする方がいいか、しない方がいいかについて調査が行われました。

◆7歳~17歳の小児の急性虫垂炎

調査は、病院を訪れた7歳~17歳の小児に対して行われました。患者とその家族には、手術をしない治療か虫垂を切除する手術を受けるかを選んでもらいました。

 

◆102人の小児の結果

102人のうち、65人の患者が虫垂切除を選択し、37人が手術を行わない治療を選びました。

手術を行わない治療の成功率は、30日時点で89.2%(37人中33人、95%信頼区間74.6%-97.0%)、1年時点で75.7%(37人中28人、95%信頼区間58.9%-88.2%)だった。

1年後、手術を行わない治療を受けた小児は、手術を受けた小児に比べ動けない日数がより少なく(中央値[IQR]、8[5~8]対21[15~25]日、P<.001)、虫垂炎関連の治療コストが低くなった(中央値[IQR]、$4219[$2514~$7795]対$5029[$4596~$5482];P=.01)。

その結果、手術を受けなかった患者37人のうち28人は、1年後まで再発などによる手術を必要とすることなく治療できました。治療後1年間で動けない日数は手術をしないほうが少なく、治療のコストは手術をしないほうが少なくなりました。

研究班は、「家族が選択する場合、合併症のない小児の急性虫垂炎には、手術を行わない治療が有効」と結論しています。

 

1年後までを考えても、手術なしで治療して効果が得られる場合が多いという結果でした。

手術をしなくても本当に治るのか心配になる人がいるかもしれませんが、こうした情報も参考に医師とよく相談して、納得したうえで治療を受けるのが良いと思われます。

執筆者

後藤由佳利

参考文献

Effectiveness of Patient Choice in Nonoperative vs Surgical Management of Pediatric Uncomplicated Acute Appendicitis.

JAMA Surg. 2015 Dec 16.

[PMID: 26676711]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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