どうき
動悸

動悸の基礎知識

概要

心臓やドキドキ、バクバクと脈打つ感じが急に出ることがありますが、全てが病気というわけではありません。心臓が正常に動いていても動悸を感じることと感じないことがあります。

受診の必要がある動悸は、数十分以上続くような長い動悸や、何回も繰り返すような動悸です。これらの場合には不整脈が原因となっていることがあり、診断のためには心電図が有効です。

原因とメカニズム

動悸の原因にはいくつか種類があります。

心臓:原因として、不整脈不整脈以外の心臓の病気があります。不整脈にも種類があり、心房細動期外収縮房室ブロック、洞頻脈発作性上質頻拍、発作性心室頻拍などがあります。心臓の病気としては、弁膜症大動脈弁狭窄症僧帽弁閉鎖不全症など)や心筋症肥大型心筋症拡張型心筋症)などがあります。

全身の病気甲状腺機能亢進症バセドウ病など)、低血糖褐色細胞腫では、動悸が起こります。また更年期障害自律神経失調症貧血、妊娠、発熱でも動悸が起こります。

:カフェイン、アルコール、ニコチン、交感神経刺激薬、抗コリン薬などで動悸が起こることがあります。

こころ:精神的、心理的な要因で動悸が起こることあります。動悸を感じていても、脈は乱れておらず、早くもなっていないのです。パニック障害全般性不安障害でよく見られ、特にパニック発作では死んでしまうと思うほどの不安や恐怖と同時に、動悸を感じることがあります。他にうつ病でも動悸が起こりやすいです。

症状から考えられる病気

脈が100〜140

洞性頻脈が考えられます。運動や緊張が原因で洞性頻脈が起きている場合、病気ではなく正常です。

脈が160以上

不整脈による頻脈です。発作性上室頻拍、発作性心室頻拍心房細動などが考えられます。

脈が飛ぶ

心房細動房室ブロックが考えられます。

死ぬかもしれないという恐怖や不安に襲われる

パニック発作の可能性があります。パニック発作は、パニック障害全般性不安障害うつ病などの人で見られることが多いです。

息切れや息苦しさがある

貧血大動脈弁狭窄症肥大型心筋症などの可能性があります。

失神したことがある

房室ブロック大動脈弁狭窄症肥大型心筋症などの可能性があります。

更年期女性で、顔のほてりや汗、動悸がみられる

更年期障害の可能性があります。

怖い病気

房室ブロック

脈が飛ぶ感覚があるとき、房室ブロックの可能性があります。心電図で詳しく調べる必要があります。

大動脈弁狭窄症や肥大型心筋症

失神を起こす人は、大動脈弁狭窄症肥大型心筋症が進んでいる可能性があります。循環器内科で診断・治療を受けることが望ましいです。

受診の目安

・脈が140以上ある
・脈が飛んだり、不規則だったりする
・失神や失神しかけたことがある
・息切れ、息苦しさがある

診療科

循環器内科

不整脈をはじめとした心臓の病気の診断・治療ができます。

一般内科・総合診療科

一般内科では不整脈や心臓の病気以外にも、貧血バセドウ病、薬の影響など、広い視点から原因を調べることができます。必要に応じて、循環器内科や心療内科、精神科に紹介してくれます。

精神科・心療内科

パニック障害全般性不安障害うつ病などによる動悸が疑われるときは、精神科で診断・治療ができます。パニック発作(突然息苦しさ、動悸、めまい、発汗などの症状と同時に、死んでしまうという強い不安、恐怖感に襲われる発作)がある場合は、精神科の受診を考えてみてください。

検査

安静時心電図・24時間ホルター心電図

不整脈の有無を調べ、診断するのに必要です。

心臓超音波検査

大動脈弁狭窄症肥大型心筋症などの心臓の病気の診断の役に立ちます。

血液検査

貧血甲状腺機能を調べることができます。

治療

原因の病気に応じた治療が行われます。



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