ざこつしんけいつう
坐骨神経痛
坐骨神経が圧迫されることで、足の痛みやしびれが生じる状態の総称
13人の医師がチェック 118回の改訂 最終更新: 2018.09.04

坐骨神経痛(座骨神経痛)の原因とは?腰椎椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症について解説

 坐骨神経痛の原因には、腰椎椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症などの病気や筋肉の硬さがあります。ここでは、坐骨神経痛の原因を詳しく説明していきます。

 

坐骨神経痛になると、坐骨神経という腰から足まで通る神経に沿って痛みが出ます。坐骨神経痛は、脊髄神経に影響を与える(圧迫や炎症を及ぼす)ような病気や坐骨神経が通る部位にある筋肉(梨状筋など)が硬くなることで起こります。

坐骨神経痛を起こす病気の代表である腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と筋肉が硬くなることで起こる梨状筋症候群について解説します。

 

1. 坐骨神経痛の原因、腰椎椎間板ヘルニアとは?

 

坐骨神経痛を引き起こす代表的な病気の一つに、腰椎椎間板ヘルニアがあります。

なぜ腰の病気である腰椎椎間板ヘルニアが、足の症状がメインである坐骨神経痛を引き起こすのでしょうか?

 

腰椎椎間板ヘルニアについて

まず腰椎椎間板ヘルニアについて簡単に説明します。

腰椎椎間板ヘルニアは、腰の骨と骨の間にある椎間板と呼ばれるジェル状のクッションが何らかの原因により変形し、その結果近くにある神経を圧迫してしまう病気です。神経を圧迫すると、足のしびれや麻痺、痛みなどが見られます。この痛みのうちの一つが坐骨神経痛になります。

 

腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛

坐骨神経痛は、神経が圧迫されると同時にその部分で炎症が起きているときに痛みが表れます。坐骨神経痛は腰から足にかけて通っている神経ですので、腰で起きた異常がお尻や足に伝達されるのです。

実は無痛性の腰椎椎間板ヘルニアというものもあります。椎間板に同じような変形が起こっていても痛みが表れないのです。どうして痛みが起こらないのかはまだわかっていないのですが、その理由の一つとして精神状態が関連しているのではないかと考えられています。

腰椎椎間板ヘルニアになってしまったら、保存療法(手術をしない治療法)と手術療法のいずれかを考えます。ここで気をつけるべきことは、手術をしたからと言って必ずしびれがよくなるとは限らないことです。特に、長い間しびれを我慢していた方では、手術をしてもしびれがそのまま残ることがよくあります。

腰椎椎間板ヘルニアについてより詳しい情報が知りたい方は、「腰痛症の詳しい解説」を参考にしてください。

 

2. 坐骨神経痛の原因、脊柱管狭窄症とは?

 

脊柱管狭窄症は、坐骨神経痛のもう一つの代表的な原因です。脊柱管狭窄症に関して説明します。

 

脊柱管狭窄症とはどんな病気

脊柱管狭窄症になると、背骨の神経の通り道である脊柱管が狭くなって神経を圧迫することで、足のしびれや麻痺、痛みが出現します。

圧迫された神経が坐骨神経につながる神経であれば、坐骨神経痛が起こる可能性があります。

 

脊柱管狭窄症による坐骨神経痛

坐骨神経痛と一緒に見られやすい間欠性跛行というものがあります。

間欠性跛行では、少し歩くと足がしびれたり痛くなったりして歩けなくなりますが、少し休むと歩けるようになります。

脊柱管狭窄症の症状にもこの間欠性跛行があります。

脊柱管狭窄の場合も保存療法(手術をしない治療法)と手術療法のいずれかを考えますが、腰椎椎間板ヘルニアと同様にしびれや痛みが激しいのであれば手術を行うことになります。

 

3. 梨状筋症候群って何?坐骨神経痛の原因となる筋肉・梨状筋について解説

 

前述した坐骨神経痛の原因となる病気は、背骨に関係する病気でした。

それ以外にも、筋肉が原因となる病気があります。それが、梨状筋症候群です。

 

梨状筋症候群とはどんな病気

梨状筋症候群は、梨状筋と呼ばれるお尻の筋肉が硬くなったり、お尻にある背骨(仙骨)の動きが悪くなったりすることで起こります。

坐骨神経は、この梨状筋の中や前方を通っていることで、筋肉が硬くなった影響を受けて坐骨神経痛を起こすことがあります。

 

梨状筋症候群による坐骨神経痛になったらどうしたら良い

梨状筋症候群によて坐骨神経痛が起こります。

その場合、手を用いたマッサージなどで筋肉の硬さを和らげたり、筋肉の表面を覆う筋膜の状態を整えることができます。筋肉が柔らかくなると坐骨神経痛が改善することがあります。

 

坐骨神経痛の原因となる病気について解説してきました。坐骨神経痛にはここに挙げた以外にも、様々な病気が関係しますが、その詳しい情報は「坐骨神経痛の詳しい説明」で紹介していますのでそちらを参考にしてください。