たいじょうほうしん

帯状疱疹

水ぼうそうを起こすウイルスの感染が原因。体の片側の一部に、帯のように痛みのある赤いぶつぶつができる

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22人の医師がチェック 188回の改訂 最終更新: 2017.04.18

帯状疱疹の基礎知識

帯状疱疹について

  • 体の片側の一部に、痛みのある発疹皮膚に起こる、何かしらの目に見える変化の総称(赤いぶつぶつ)が帯のように列になって現れる病気
  • ヘルペスウイルス一般的なウイルスの一つ。顔や性器の水ぶくれ(水疱)を引き起こす1型と2型や、水痘や帯状疱疹を引き起こす3型など様々な種類があるの仲間である「水痘・帯状疱疹ウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効である」が原因
    • ウイルスは水痘水ぼうそう)が治った後も神経の中で眠っていて、そのウイルスが再活性化して皮膚に症状を起こす
  • 痛みや違和感がでて、水ぶくれ、赤みなどの皮膚の症状が帯状に現れる
    • 加齢やストレス、過労などにより免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患力が落ちたときに起こりやすい
    • 頭部や顔面に症状が出た場合は髄膜炎になりやすいので注意が必要である
  • 高齢者に多いが、若年者でも見られる
    • 6-7人に1人程度が、一生のうちに一度は帯状疱疹を経験すると言われている
  • 身体の広範囲に皮疹皮膚に起こる、何かしらの目に見える変化の総称が出た場合(汎発性帯状疱疹、播種性帯状疱疹)は、ウイルスが全身に回っているような重症な状況が予想されるため医療機関にかかることが望ましい
    • 重症であることと周囲への感染力が高いことから入院治療(個室管理)が必要になる場合が多い
  • 髄膜炎になった場合も入院治療が必要となる

帯状疱疹の症状

  • 主な症状
    • 体の一部にぴりぴりとした痛みや違和感、痒みが出て、その後同じ場所に赤みや水ぶくれができてくる
      ・顔や胴体に出やすい
    • 痛みがひどい人では皮膚の症状が落ち着いても違和感や痛みが残りやすい
  • およそ3週間ほどで症状は治まるが、痕はしばらく残ってしまうことが多い
  • 皮膚の跡が消えても痛みが消えない状態になることがあり、これを帯状疱疹後神経痛という
    • 帯状疱疹後神経痛による痛みは非常に強いことがあり、これに対してペインクリニックで専門的に治療してもらうことが望ましい
  • 眼や耳の近くに症状が出た場合は合併症ある病気や治療によって引き起こされる、別の病気や病態のことに注意が必要
    • 眼の場合は最悪の場合失明(眼部帯状疱疹)、耳の場合はめまい、顔がひきつれるなどの症状(耳性帯状疱疹)が出てくることがあるため必要に応じて眼科や耳鼻科を受診する

帯状疱疹の検査・診断

  • 痛みや違和感、水ぶくれ、赤みの場所など特徴的な症状から診断される
  • 水疱皮膚にできる発疹を表す言葉の一種で、いわゆる「水ぶくれ」のことの中にある液体を顕微鏡で観察して帯状疱疹や単純疱疹に特徴的な細胞(巨細胞)が存在するかどうかをみる(Tzanck試験)

帯状疱疹の治療法

  • ウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効である薬による治療を行う
    • 皮疹皮膚に起こる、何かしらの目に見える変化の総称が出てから48時間以内に治療を行わないとあまり効果がないことが分かっている
    • 通常は飲み薬だが、重症の場合には入院して点滴治療を行うこともある
    • 体が疲れて免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患が落ちているときに出てくることが多いため安静にすることも重要
    • 治療を行うことで帯状疱疹後神経痛の出現率が下がることが期待される
  • 痛みに対しては、対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別されるで痛み止めを使用する
    • 皮膚の症状が落ち着いても痛みが残るときは、長期的に痛み止めが必要になることがある
  • 痛みがひどい場合にはペインクリニックでの専門的な治療も検討される
  • 基本的には温めた方が痛みが取れるが、症状が出始めた直後に関しては、冷やした方が痛みが取れる場合がある

帯状疱疹に関連する治療薬

非ステロイド性抗炎症薬(皮膚疾患治療薬・外用薬)

  • 抗炎症作用などにより、皮膚の赤みや腫れ、痛みや痒みなどを和らげる薬
    • 炎症や痛みなどを引き起こす体内物質にプロスタグランジン(PG)がある
    • PGはシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素などにより生成される
    • 本剤はCOX阻害作用などにより炎症などを緩和する作用をあらわす非ステロイド性の外用塗布剤
  • 本剤は帯状疱疹などの皮膚疾患に使用する場合もある
非ステロイド性抗炎症薬(皮膚疾患治療薬・外用薬)についてもっと詳しく

ヘルペスウイルス感染症治療薬

  • ウイルス増殖に必要な酵素を阻害し、ヘルペスウイルスの増殖を抑え単純疱疹や水痘、帯状疱疹などを治療する薬
    • 単純疱疹、水痘、帯状疱疹などはヘルペスウイルスが原因で発症する
    • ヘルペスウイルスに感染すると水ぶくれができ痛みや発熱などが生じる場合がある
    • ウイルスが増殖するにはDNA複製が必要であり、DNA合成には酵素(DNAポリメラーゼ)が必要となる
  • 発症した疾患や腎機能の状態などによって各薬剤の服用量が異なる場合がある
  • ヘルペスウイルス(帯状疱疹ウイルス)の関与があるとされる片頭痛に対して使われる場合もある
ヘルペスウイルス感染症治療薬についてもっと詳しく

帯状疱疹の経過と病院探しのポイント

帯状疱疹かなと感じている方

帯状疱疹では、主に片側の胸から背中に皮膚の赤みや水ぶくれ、そして痛みが出現します。痛みが先行してあとから皮膚の異常が出現する(最後まで皮膚の変化が出ないこともあります)ため、初期には診断がつきにくい病気の一つです。

ご自身が帯状疱疹でないかと心配になった時、もしかかりつけの内科クリニックがあれば、まずはそこで相談してみることをお勧めします。特に普段かかっている病院がなければ、皮膚科のクリニックも良いでしょう。

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帯状疱疹でお困りの方

帯状疱疹はウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効である感染が原因の病気ですので、治療は抗ウイルス薬の内服になります。基本的には診断がつき次第その場で治療が開始されますし、初期治療の方法にバリエーションが少ないため、どこでどのような治療を受けるか迷う余地は少ない病気かもしれません。

帯状疱疹の治療経過で悩む場合があるとすれば、痛みが強い場合や痛みがなかなか改善しない場合でしょう。帯状疱疹では、痛み止めを内服しても残念ながら痛みがゼロになるというわけではありません。しかし、中には極端に痛みが強くて日常生活がままならなくなる方や、数週間たっても痛みが治まらないというような方もいます。そのような場合にはペインクリニックといって、痛みに対する治療を専門とする診療科があります。

ペインクリニックは、麻酔科の医師が担当していることが多いです。ブロック注射といって、首の前方に注射をして神経を麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれることさせることで痛みを改善させるような処置が行われたりします。専門性が高く特殊な治療のため、最初からすぐに受診するような科ではないかもしれませんが、一つの手段として頭に入れておかれても良いかもしれません。

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