たいじょうほうしん
帯状疱疹
水ぼうそうを起こすウイルスの感染が原因。体の片側の一部に、帯のように痛みのある赤いぶつぶつができる
22人の医師がチェック 188回の改訂 最終更新: 2018.06.04

Beta 帯状疱疹のQ&A

    帯状疱疹の原因、メカニズムについて教えて下さい。

    子供のころに感染した水ぼうそうのウイルスが脊髄、脳神経の細胞に潜伏し、免疫が低下した時(疲れているとき、風邪をひいているとき)に再活性化し、ちくちくとした痛みと皮疹を引き起こします。体の片側にのみ症状が起こることが特徴です。

     

    帯状疱疹は、どのくらいの頻度で起こる病気ですか?

    一生のうち、6−7人に1人の割合で発症すると言われています。それほど差はありませんが春から夏に多くなるという報告があります。

    帯状疱疹は、他人にうつる病気ですか?

    以下に詳説しますが、よほどの重症な症状でうない限り、元気な人に帯状疱疹がうつる可能性は低いです。

    しかし、水ぼうそうにかかったことがないお子さんや免疫力の落ちている方にはうつることがあります。また、帯状疱疹の皮疹が血流を通して全身に拡大している患者さんの場合は、水ぼうそうと同様に空気感染する可能性がありますので注意が必要です。

    帯状疱疹は、どんな症状で発症するのですか?

    前駆痛といわれる体の片側にちくちくとした痛みが生じ、数日後に同部位に帯状に赤み、水ぶくれがでてきます。その後、1週間から2週間でかさぶたになって治ります。皮膚が治ったあとも痛みが続くことがあります。

    帯状疱疹の、その他の症状について教えて下さい。

    耳にできた場合は注意が必要です。Hunt症候群といわれる顔面神経麻痺を生じることがあります。また、陰部、殿部などに生じた場合は尿、便が出にくくなる人もいます。

    帯状疱疹が重症化すると、どのような症状が起こりますか?

    発疹が出現する部位にかかわらず、発熱、頭痛、嘔気がある場合はウィルス性髄膜炎が疑われ入院治療が必要ですので、我慢せず病院へ行きましょう。また激しい疼痛を伴う場合はペインクリニックでの神経ブロックなどの治療が有効となります。

    帯状疱疹は、どのように診断するのですか?

    ほとんどの場合は症状の出方と皮疹の様子で診断が可能です。皮膚症状がない場合でも特徴的な神経症状(体の片側にチクチクとした痛み)がある場合は、帯状疱疹として治療をすることがあります。診断がつきにくい場合は、水ぶくれの中身を顕微鏡検査や抗原検査で調べていきますが、血液中の抗体検査を行うこともあります。

    帯状疱疹では入院が必要ですか?通院はどの程度必要ですか?

    頭痛や吐き気がある場合や免疫力が落ちている患者はさんにおいては、入院での治療が必要な場合があります。

    通院については、痛みによって通院頻度、通院期間が変わります。痛みがほとんどない患者さんは、2回ほどの通院で完治しますが、痛みの強い患者さんは数年通院が必要な場合もあります。

    帯状疱疹は、完治する病気ですか?あるいは、治っても後遺症の残る病気ですか?

    皮膚の症状は治りますが(わずかな茶色いあととして残ることもあります)、痛みの後遺症が残る可能性があります。3ヵ月以降も残る痛みは帯状疱疹後神経痛と言われ、数ヵ月から数年の治療が必要となります。

    帯状疱疹後神経痛を予防するために、発症当初から、痛みを我慢せずに痛み止めをしっかり内服することが大切です。

    また、痛みが強い場合はペインクリニックの専門的治療が有効です。

     

    帯状疱疹のあいだ、お風呂は入れますか?

    皮疹が乾燥していない初期はシャワーのみのほうがいいでしょう。患部は石けんで優しく洗ってください。そうすることで、二次感染といって、また別の菌が皮膚に感染することを予防しましょう。

    帯状疱疹の治療法について教えて下さい。

    抗ウィルス薬を内服します。痛みの程度により、痛み止めを調節します。痛みが強い場合は麻薬性鎮痛薬も使用します。顔の帯状疱疹の場合はむくみが強くでるため、副腎皮質ステロイド薬を内服します。副腎皮質ステロイド薬は鎮痛効果もあるため、帯状疱疹では適宜使用します。