しんちぐらふぃー(そうろん)
シンチグラフィー(総論)
1人の医師がチェック 1回の改訂 最終更新: 2025.09.24

概要

シンチグラフィーとは、画像診断法の一つです。まず、放射線を出す物質(放射性同位体)で目印をつけた薬剤を体内に注射します。そこから出される放射線を検出することで、薬剤の分布を画像上に表すことができます。撮影された画像から、臓器の大きさや形のほかにも、血流や機能を知ることができます。シンチグラフィーには、対象となる臓器や目的によって多くの種類が存在し、種類によって標識する放射性同位体が異なります。

種類と対象疾患

臓器 種類 放射性同位体 主な対象疾患
脳血流シンチグラフィー テクネチウム99m(99mTc) ヨウ素123(123I) 脳梗塞認知症
脳槽・脳脊髄腔シンチグラフィー インジウム111(111In) 脳脊髄液減少症
脳ドーパミントランスポーターシンチグラフィー ヨウ素123(123I) パーキンソン病レビー小体型認知症
骨シンチグラフィ テクネチウム99m(99mTc) 原発性骨腫瘍転移性骨腫瘍骨髄炎、関節炎
心臓 心筋シンチグラフィー タリウム201(201Tl) テクネチウム99m(99mTc) 狭心症心筋梗塞
肺血流シンチグラフィー テクネチウム99m(99mTc) 肺塞栓症、慢性血栓閉塞性肺高血圧症
肺換気シンチグラフィー クリプトン81m(81mKr) 肺塞栓症、慢性血栓閉塞性肺高血圧症
腎臓 腎動態シンチグラフィー(レノグラフィー) テクネチウム99m(99mTc) ヨウ素131(131I) 閉塞性腎症、腎血管性高血圧症、腎腫瘍
腎静態シンチグラフィー テクネチウム99m(99mTc) 腎腫瘍、腎炎、腎梗塞
肝臓 肝シンチグラフィー テクネチウム99m(99mTc) 肝硬変肝臓がん肝のう胞
肝受容体シンチグラフィー テクネチウム99m(99mTc) 肝硬変肝臓がん肝のう胞
肝胆道シンチグラフィー テクネチウム99m(99mTc) 胆道閉鎖症
甲状腺 甲状腺シンチグラフィー ヨウ素131(131I) テクネチウム99m(99mTc) 甲状腺機能亢進症、破壊性甲状腺炎、甲状腺機能低下症甲状腺腫瘍、異所性甲状腺
腫瘍・炎症 ガリウムシンチグラフィー ガリウム67(67Ga) がん、炎症性疾患