こうじょうせんしゅよう

甲状腺腫瘍(総論)

甲状腺にできる腫瘍の総称。良性腫瘍と悪性腫瘍を両方含む

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6人の医師がチェック 156回の改訂 最終更新: 2017.07.21

甲状腺腫瘍(総論)の基礎知識

POINT甲状腺腫瘍(総論)とは

首の前にある甲状腺にできる腫瘍の総称です。良性腫瘍には単純性甲状腺腫や腺腫様甲状腺腫、プランマー病などがあります。悪性腫瘍には甲状腺癌や悪性リンパ腫があります。主な症状は甲状腺の腫れで、大きくなると飲み込みにくくなります。悪性腫瘍では声を出す神経の麻痺により、声がれがでます。無症状で人間ドックで偶然に見つかることも多いです。検査は甲状腺超音波検査を行い、必要に応じて頸部CT検査を行います。良性か悪性かを判断するために、甲状腺腫瘍に針を刺して細胞を採取して検査を行います。良性では経過観察が主で、悪性では診断に応じて手術などの治療を行います。甲状腺の腫れの原因は様々であり、まずは内科に受診しても構いません。手術は甲状腺外科や耳鼻咽喉科、外科で行います。

甲状腺腫瘍(総論)について

  • 甲状腺のどぼとけのすぐ下にある、人体で最大の内分泌腺(ホルモンを出す臓器)。甲状腺ホルモンを分泌するにできる腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるの総称
    • 良性腫瘍「がん」ではない腫瘍。無制限に大きくなったり、転移したりする悪性腫瘍とは異なるが、部位やサイズによっては手術が必要となる悪性腫瘍無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるを両方含む
  • 腫瘍の分類とその主な症状(詳細はそれぞれの疾患を参照)
  • 自覚症状が現れにくく、人間ドックや頸動脈エコー空気の細かな振動である超音波を使って、首の中にある頚動脈の状態を調べる検査CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査などで偶然見つかることがある
  • 主な検査
    • 甲状腺超音波検査空気の細かな振動である超音波を使って、首の前方にある甲状腺の形状や状態を調べる検査:しこりの有無や血流の変化、周囲のリンパ節体全体にある、免疫を担当する器官の1つ。感染や免疫異常、血液のがん、がんの転移などで腫れるの腫れを調べる
    • 穿刺体の外から体の中の血管や内臓に注射針を刺すこと。検査のために身体の中の組織を吸い取ったり、治療のために薬物を注入したりする際に行われる吸引細胞診病気を詳しく調べるために、病変のかけらである細胞を採取して、顕微鏡で調べる検査。腫瘍が、がんかどうかを調べる時などに行われる。より詳しく調べるのが組織診:甲状腺に針を刺して採取した細胞を、顕微鏡で調べて良性病気の中でも、相対的に経過が悪くないもの。多くの場合、腫瘍をつくる病気に対して、悪性腫瘍と対比させるために使われる用語・悪性の判断を行う
    • CT、MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査:甲状腺やその周囲への、腫瘍の広がりの範囲を調べる
  • 特殊なタイプの腫瘍が疑われた場合は、血液検査でがん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある遺伝子や腫瘍マーカーがんになると高値を示す採血上の項目。がんによっては固有の腫瘍マーカーがあるので、採血検査によってがんがありそうかどうかを調べることができるを調べることもある

甲状腺腫瘍(総論)に関連する治療薬

分子標的薬(チロシンキナーゼ阻害薬〔レンバチニブメシル酸塩製剤〕)

  • がん細胞の増殖に必要な血管新生などに関わる受容体チロシンキナーゼを阻害し血管内皮細胞増殖阻害作用などにより抗腫瘍効果をあらわす薬
    • がん細胞は無秩序な増殖を繰り返したり転移を行うことで正常な細胞を障害し組織を壊す
    • 腫瘍細胞の血管新生などに関与する受容体チロシンキナーゼに血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)や線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)などがある
    • 本剤はVEGFRやFGFRなどの受容体チロシンキナーゼ阻害作用により抗腫瘍効果をあらわす
  • 本剤はがん細胞の増殖などに関わる特定の分子の情報伝達を阻害することで抗腫瘍効果をあらわす分子標的薬となる
分子標的薬(チロシンキナーゼ阻害薬〔レンバチニブメシル酸塩製剤〕)についてもっと詳しく

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