耳鳴りの検査について
このページでは、耳鳴りで診察を受けたときに行われる検査で何を調べているのか、なぜその検査が必要なのかを説明します。
1. 聴力検査
耳鳴りがあるときは、実は難聴も隠れていることが多いので、
聴力検査は健康診断でも行われているので、受けたことがある人が多いでしょう。ヘッドフォンを当てて機械から出る音を聞いて、「ピーっと鳴ったらボタンを押してください」と言われる検査です。検査で使う機械は
聴力検査でわかること
難聴が見つかった場合、低い音が聞こえにくいのか高い音が聞こえにくいのかが、症状の原因を探る手掛かりになります。
2. 平衡機能検査
耳鳴りと一緒にめまいの症状が出ているときには
平衡機能検査にはいくつかの方法があります。
そのひとつが
また電気的眼振記録法といって、ひたいや目の周りに電極をつけて、眼振をグラフに記録することもできます。
眼振の観察の他にも、目をつぶった状態で足踏みをしてどれだけ移動するかをみる足踏み検査などもあります。
3. 血液検査
血液検査は全身の状態や臓器の機能などを調べる目的で行われます。たとえば急性中耳炎で耳鳴りが出ているとき、血液検査で
4. CT検査、MRI検査
脳の
耳鳴りに画像検査は必要なのか
脳の病気が原因で耳鳴りを起こしている場合はごく一部です。耳鳴りがあるだけでほかの症状などの疑わしい要素がない場合にはCT検査やMRI検査の必要は少ないと考えられます。むしろ耳鳴りのよくある原因を見分けるには画像検査が適していない場合もあります。たとえば耳鳴りの原因がメニエール病のときは画像検査ではなく内リンパ水腫推定検査という検査のほうが重要です。
5. 心理検査
耳鳴りに心理的な要素が関係していないかどうかを知るために心理検査も使われます。
神経症の評価を行うCMI(コーネル・メディカル・インデックス)、うつの程度を知るSFS(