めまいに対して効果が期待できる市販薬について | MEDLEY(メドレー)
めまい・耳鳴り
最終更新: 2018.03.19

めまいに対して効果が期待できる市販薬について

処方箋なしで薬局・薬店・ドラッグストアで買える市販薬の中には、めまいの改善効果が期待できるものがあります。

1. 市販薬がめまいに効く?

めまいは、病気が隠れている可能性もあり、病院やクリニックで診断・治療を受けておいたほうがよい場合が多いです。

一方で、軽度であったり、一時的な場合では、市販薬で対応することも可能です。自分自身で健康の維持・増進、病気の予防・治療にあたることをセルフメディケーションと言いますが、めまいに対するビタミン剤や漢方薬などの市販薬もセルフメディケーションの一翼を担っていると言えるかもしれません。
ここでは市販薬の中でめまいを現すような体調に効果が期待できる成分を含むものをいくつか紹介します。

2. アリナミン®EXプラス

アリナミン®EXプラスは主に目の疲れや、肩こり、腰の痛みなどの症状緩和を目的とした薬ですが、めまいや耳鳴りに対して効果が期待できる成分も多く含んでいます。
具体的には次のものです。

ビタミンB12

ビタミンB12は神経細胞の修復を助ける作用などが期待できます。神経が受けたダメージの改善や、精神の不安の改善が期待できる成分です。

ガンマオリザノール

ガンマオリザノールは米の胚芽や米ぬかに多く含まれるポリフェノールの一種です。

ノルアドレナリンという神経伝達物質の働きを高めることで不安やうつ(抑うつ)などの症状を改善する効果が期待できます。特に自律神経の乱れによるめまいなどの症状に対して効果が期待できる成分です。

ガンマオリザノールは心身症などの治療薬であるハイゼット®などの処方薬(医療用医薬品)にも利用されています。

ビタミンE

ビタミンEはめまいの原因にもなる血液循環の改善効果が期待できます。

ビタミンB6、ビタミンB1、パントテン酸

ビタミンB6は神経機能の維持を助けます。ビタミンB1やパントテン酸は体内のエネルギー産生や代謝などに関わっています。

肉体疲労やストレスなどからくるめまいの症状を和らげる効果が期待できます。

3. キューピーコーワゴールドα-プラス

キューピーコーワゴールドα-プラスもアリナミン®EXプラスと同じように、本来は主に滋養強壮や肉体疲労時の症状改善などを目的としていますが、含まれている成分にはめまい、それも疲労やストレスなどからくる症状に対して改善効果が期待できるものがあります。

【キューピーコーワゴールドαプラスの主な成分】

  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • ビタミンB6
  • ニコチン酸アミド
  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • トウキ
  • エゾウコギ
  • オウギ
  • オキソアミヂン
  • L-アルギニン
  • カフェイン(無水カフェイン)

ビタミンB12は含まないものの、アリナミン®EXプラスと共通するビタミンB群などのほか、生薬の当帰(トウキ)を含んでいます。当帰は血の巡りを改善する生薬で、血流障害や冷えを伴うような症状に対して効果があります。処方薬としても使われる当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)などの漢方薬の構成成分でもあります。

4. ストレージ®タイプZM

「ストレージ®」シリーズはどれも漢方薬を基にしている薬です。ストレージ®タイプZM苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)という漢方薬の成分でつくられています。

ストレージシリーズにはほかにも、冷え症があり神経質で、のどに異物感があるような症状・体質に適するとされる半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)を基にしたもの(ストレージ®タイプH)などもあり、個々人の症状・体質に適するものを選ぶことでめまいの症状改善が期待できます。

苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)

ストレージ®タイプZMに使われている苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)は、体力が中等度からやや不足気味で息切れなどがあるような症状・体質に適するとされます。頭痛や立ちくらみのようにグラっとするめまいなどに対して効果が期待できます。
次の症状に効果があります。

【苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)の効果が期待できる症状】

  • 耳鳴り
  • めまい
  • 神経症(ノイローゼ)
  • 動悸
  • 頭痛

成分として体内の水分の循環に関わる茯苓(ブクリョウ)や蒼朮(ソウジュツ)などを含むため、メニエール病などからくるめまいに対しても有効となる場合があります。

5. トラベルミン®

トラベルミン®シリーズは吐き気止めの効果がある鎮暈薬(ちんうんやく)に分類されます。

処方薬としても使われる一方、市販薬としても販売されています。市販薬としては主に乗り物酔いによるめまいや吐き気などを和らげる目的で使います。

トラベルミン®シリーズには子供用のトラベルミン®・ジュニアなど色々な種類があり、それぞれ含まれている成分やその量が少し異なっています。

たとえば普通のトラベルミン®はジフェンヒドラミンサリチル酸塩とジプロフィリンという2種類の成分を含んでいます。処方薬のトラベルミン®(トラベルミン配合錠など)も同様です。ジフェンヒドラミンサリチル酸塩は自律神経に働き、乗り物酔いの症状などを改善します。一方でジプロフィリンは揺れによって起こる感覚の混乱を抑えることで乗り物酔いを予防します。

対してトラベルミン®Rという薬では成分がガラッと変わります。この薬は4つの成分を含みます。

  • ジフェニドール塩酸塩
  • スコポラミン臭化水素酸水和物
  • 無水カフェイン
  • ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)

ジフェニドール塩酸塩は抗めまい薬のセファドール®などの成分です。スコポラミン臭化水素酸水和物や無水カフェインには乗り物による感覚の混乱を改善する効果が期待できます。ビタミンB6はアリナミン®EXプラスなどのビタミン剤にも含まれている成分で、吐き気やめまいに対しての改善効果が期待できます。

このように同じ「トラベルミン®」のシリーズでも含まれている成分が異なり、副作用など注意することも違ってくるため、年齢や体質などに合ったものを使うことが大切です。

トラベルミン®シリーズ以外にもセンパアシリーズなど乗り物酔いによるめまいなどに効果が期待できる鎮暈薬は色々と発売されています。

6. 困ったら市販薬に頼らず医療機関を受診してください

ほかにも多くのビタミン剤や漢方薬を元とする製剤が販売されていて、その中にはめまいに適した成分を含むものもあります。

しかし、めまいや耳鳴りの症状があらわれた場合は基本的に病院やクリニックで診察を受けたほうがよいでしょう。乗り物酔いによるめまいなど原因がはっきりしているものならともかく、仮に耳鳴りやめまいを引き起こす原因がうつ(抑うつ)だった場合にはそのまま放っておくと更に症状が悪化することもあります。他の病気が隠れている可能性もないとは言えません。

市販薬を試してみてもめまいの症状が改善しない場合には、耳鼻咽喉科の病院・クリニックで原因を調べることができます。



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