たいじょうほうしん
帯状疱疹
水ぼうそうを起こすウイルスの感染が原因。身体の一部に、帯のように痛みのある赤いぶつぶつができる
22人の医師がチェック 195回の改訂 最終更新: 2022.05.27

帯状疱疹を予防する方法を教えて

帯状疱疹はワクチンで予防できます。帯状疱疹の原因は水ぼうそう水疱瘡水痘)と同じ水痘帯状疱疹ウイルスですので、水ぼうそうウイルスに対する予防接種(ワクチン)で水ぼうそうを防ぐことが帯状疱疹の予防にもなります。

ワクチンを打ったことがない方で、過去に水ぼうそうにかかったことがない場合は、ワクチンが非常に有効になります。平成26年からは1−3歳の間にワクチン接種することが義務化されていますので、それ以前に幼少期を過ごしている方は特に積極的にワクチン接種を考えてみてください。周りに水ぼうそうや帯状疱疹の症状が出ている人がいなければ「自分には関係ない」と思えるかもしれませんが、帯状疱疹は50歳以上で特に多く、一生のうちにすべての日本人のうち10%から20%程度が経験します。

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帯状疱疹の予防にはワクチンが有効ですが、水ぼうそうにかかったことがあれば抗体があるから帯状疱疹にならないのかというと、残念ながらそれは違います。水ぼうそうに一度かかると、症状が治まってからもウイルスは体の中に残っています。このウイルスが再び活動して症状を現すのが帯状疱疹です。水ぼうそうにかかったことがある人は、むしろ帯状疱疹が発症する可能性があり、痛みやかゆみの症状が出たときに素早く気付いて治療を始めることが大切です。また、帯状疱疹にかからないためにも、免疫を落とさないように、日頃から体調管理に努めることも重要になります。

また、身近な人が帯状疱疹にかかってしまったときは、ウイルスをもらわないための注意が必要になります。接触感染の予防として、手洗いうがいが重要です。症状が出ている人からの感染を防ぐ方法については、帯状疱疹の感染を防ぐ方法は?の項で解説しています。