けつえきがすぶんせき
血液ガス分析
1人の医師がチェック 1回の改訂 最終更新: 2025.09.24

検査部位

動脈・静脈

対象疾患

呼吸器疾患、アシドーシスアルカローシス

概要

血液検査は、血液中に含まれる物質の量を測定することで、健康状態を把握する代表的な検査の一つです。血液ガス分析は血液検査の中で、溶けている酸素や二酸化炭素、電解質、酸塩基平衡の状態を調べる検査です。血液ガス分析はしばしば動脈から採取した血液で行われます。

メリット

  • 他の検査では得ることができない、血液中の酸素、二酸化炭素の量や酸塩基平衡といった情報を得ることができる
  • 通常の血液検査より早く結果が得られることが多い(数分程度で結果がわかる)

デメリット

  • 動脈から採血をする場合、血腫(血の塊ができること)や動静脈瘻(動脈と静脈が繋がってしまうこと)の危険性がある

詳細

検査の流れ 動脈採血の場合

  1. 採血をする動脈(大腿動脈、上腕動脈、橈骨動脈)の拍動を確認し、その部分をアルコールで消毒する
  2. 動脈血を採取する。静脈採血とは異なり駆血帯(血液を滞らせて血管を見やすくするためのバンド)は使用しない
  3. 消毒綿を上から押さえて、5分間ほど圧迫する。揉まないように注意する
  4. 血が止まり次第消毒綿をはずす

検査項目

  • pH:正常値 7.35-7.45
    • pHを調べることで血液が酸性、中性、塩基性(アルカリ性)のどの状態に該当するのかを調べることができます。具体的にはpHが7.35よりも低いときは酸性寄り、7.45よりも高いときは塩基性(アルカリ性)寄り、7.4付近で中性となります。通常はpHが7.4付近になるように保たれています。
  • PaO2:正常値 70-100 Torr
    • 血液中に含まれる酸素の状態を示しています。60Torr以下の状態は酸素が足りていない状態です。
  • PaCO2:正常値 35-45 Torr
    • 血液中に含まれる二酸化炭素の状態を示しています。PaCO2が45Torrを超えているときには血液中に二酸化炭素がたまっている状態です。
  • HCO3-:正常値 22-26 mEq/L
    • 血液中の重炭酸イオン(HCO3-)の濃度のことです。腎臓などの障害によりHCO3-の量がうまく調整できなくなると身体のpHのバランスは崩れます。

検査を受ける際の注意点

  • 血をサラサラにする薬(バイアスピリンやワーファリンなど)を服用している場合は医師に伝えてください。
  • 採血中や採血後に気分が悪くなった場合には、医師に伝えてください。
  • 採血量は患者さんによって異なります。
  • 採血に用いる医療機器は全て使い捨てのものなので、感染の心配はありません。
  • 血が止まれば、お風呂や運動などの制限はありません。