しんせいじえしせいちょうえん
新生児壊死性腸炎
早産で出生した低出生体重児の未熟な腸管に発生する病気
6人の医師がチェック 102回の改訂 最終更新: 2017.12.06

新生児壊死性腸炎の基礎知識

新生児壊死性腸炎について

  • 早産で出生した低出生体重児の未熟な腸管に発生する病気
  • 以下のことが原因と考えられている
    • 腸管粘膜の未熟性
    • 血液の流れの障害
    • 細菌感染
    • 経腸管栄養の負荷
  • 1000人に1〜2人
    • 極低出生体重児超低出生体重児の3〜7%
  • 病態の進行により以下の3つにわけられる
    • 1期(初期):体温の変動、無呼吸、徐脈、哺乳力低下、嘔吐、腹部膨満
    • 2期(中期):代謝性アシドーシス血小板減少、血便
    • 3期(末期):敗血症ショック

新生児壊死性腸炎の症状

  • 生後5-6日目頃の、哺乳を進めている時に発症することが多い
  • 腹部皮膚が青く、どす黒くなる
  • 胃の中に停滞する母乳・ミルクの量が増える
  • 腹部が張る
  • 血便
  • 嘔吐
    • 胆汁を含む黄色や緑色の嘔吐物の場合は、特に注意
  • 元気がない
  • 無呼吸発作の出現
  • 体温低下
  • 脈拍がゆっくりになる
  • 活気低下

新生児壊死性腸炎の検査・診断

  • 血液検査:炎症の度合いやアシドーシスの程度、血糖の変化などを調べる
  • 腹部レントゲン:特徴的なガスの写り方が見られることがある
  • 腹部CT:腸に炎症が起こっていないかなどを調べる
  • 細菌検査:胃内容、糞便、喀痰、血液内に存在している細菌の種類を調べる

新生児壊死性腸炎の治療法

  • 特に在胎28週未満、体重1000g未満の児は、慎重な経過観察を要する
  • 診断が確定できなくても、疑わしい場合は、早期に治療を開始すべき
  • 治療は病気の進行によって異なる
  • 1期(初期)における治療
    • ミルクや食事を止めて腸を安静にして、抗菌薬を使用する
  • 2期(中期)における治療
    • 酸素が足りなくならないように、呼吸をサポートする
    • 血圧が低くならないように、点滴や薬などで循環をサポートする
  • 3期(末期)における治療
    • 内科的な治療でも改善がなかったり、腸が壊死したり穿孔した場合は外科的な手術が必要
    • 壊死した腸を切り取り、元気な部分の腸同士をつなぐ
    • お腹の外に腸を出す手術:腸ろう手術
  • 死亡率は30~40%
  • 後遺症が残ることがある


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