新生児呼吸窮迫症候群 - 基礎知識(症状・原因・治療など) | MEDLEY(メドレー)
しんせいじこきゅうきゅうはくしょうこうぐん
新生児呼吸窮迫症候群
早産児によく見られ、肺の発達が未熟で呼吸が上手くできない状態
2人の医師がチェック 67回の改訂 最終更新: 2019.02.19

新生児呼吸窮迫症候群の基礎知識

POINT 新生児呼吸窮迫症候群とは

早産児によく見られ、肺の発達が未熟で呼吸がうまくできない状態のことです。早産児では肺サーファクタント(肺の表面張力を減らして膨らみやすくする物質)が不足しているために、肺が十分に膨らまずに、呼吸がうまくできなくなります。早産児や母体の糖尿病、帝王切開などがリスクとして知られています。新生児呼吸促迫症候群になると、チアノーゼ(皮膚が青白くなること)や呼吸の異常、口からの分泌物などの症状が現れます。疑われた子どもには血液検査やレントゲン検査が行われて詳しく調べられます。治療には人工肺サーファクタントが用いられます。呼吸がよくなるまで、酸素投与や人工呼吸による治療を継続します。母体がステロイド治療を受けることによって、胎児の肺サーファクタントの産生が促されるので、リスクが高いと考えられるときには行われます。新生児呼吸側柏症候群は新生児科や小児科で診療されます。

新生児呼吸窮迫症候群について

  • 早産児によく見られ、肺の発達が未熟で呼吸が上手くできない状態
    • 早産児では肺サーファクタント(肺胞の表面張力を減らして膨らみやすくする化学物質)が不足しているため、肺が十分に膨らまず、呼吸が上手くできなくなる
  • 出生直後から数時間以内に発症する
  • 赤ちゃんが早産になるほど、リスクが高くなる
  • リスクとして以下が挙げられる
    • 1500g未満の極低出生体重児
    • 32週未満の早産児
    • 母体糖尿病
    • 帝王切開
  • 新生児一過性多呼吸など、他の疾患との区別が難しいことがある
    • 新生児呼吸窮迫症候群の場合は、治療をしないと呼吸がどんどん悪くなっていく
    • 新生児一過性多呼吸は、時間が経つと自然に改善する

新生児呼吸窮迫症候群の症状

  • チアノーゼ
  • 呼吸の異常
    • 鼻の穴を広げての呼吸
    • 浅く早い呼吸
    • 息を吸った時に、胸全体がへこんだり、肋骨の下や首の下などがへこむ
  • 口からの分泌物が多い

新生児呼吸窮迫症候群の検査・診断

  • 血液検査
    • 血液中の酸素濃度、二酸化炭素濃度、pH、感染症の有無を調べる
  • 胸部レントゲン
    • 特徴的な所見が見られる
  • 羊水検査
    • 羊水穿刺や破水後の羊水に含まれる肺サーファクタントを調べることで、出生前に発症を予測することが可能

新生児呼吸窮迫症候群の治療法

  • 人工肺サーファクタントの補充
    • 肺サーファクタントの不足が原因なので、補充をする
    • 補充方法はいくつかあるが、呼吸が良くなるまで気管内挿管をして人工呼吸器につなぎ、挿管チューブから肺の方へ直接サーファクタントを投与することが多い
    • 呼吸窮迫症候群であれば、サーファクタントを投与すると劇的に呼吸が良くなることが多い
  • 呼吸が良くなるまで、酸素投与や人工呼吸器による管理をする
  • 予防:リスクが高い場合、出生前に母親がステロイド治療を受けることで、胎児の肺サーファクタントの産生が促される

新生児呼吸窮迫症候群のタグ

新生児呼吸窮迫症候群に関わるからだの部位