しんせいじこきゅうきゅうはくしょうこうぐん
新生児呼吸窮迫症候群
早産児によく見られ、肺の発達が未熟で呼吸が上手くできない状態
2人の医師がチェック 67回の改訂 最終更新: 2017.12.06

新生児呼吸窮迫症候群の基礎知識

新生児呼吸窮迫症候群について

  • 早産児によく見られ、肺の発達が未熟で呼吸が上手くできない状態
    • 早産児では肺サーファクタント(肺胞の表面張力を減らして膨らみやすくする化学物質)が不足しているため、肺が十分に膨らまず、呼吸が上手くできなくなる
  • 出生直後から数時間以内に発症する
  • 赤ちゃんが早産になるほど、リスクが高くなる
  • リスクとして以下が挙げられる
    • 1500g未満の極低出生体重児
    • 32週未満の早産児
    • 母体糖尿病
    • 帝王切開
  • 新生児一過性多呼吸など、他の疾患との区別が難しいことがある
    • 新生児呼吸窮迫症候群の場合は、治療をしないと呼吸がどんどん悪くなっていく
    • 新生児一過性多呼吸は、時間が経つと自然に改善する

新生児呼吸窮迫症候群の症状

  • チアノーゼ
  • 呼吸の異常
    • 鼻の穴を広げての呼吸
    • 浅く早い呼吸
    • 息を吸った時に、胸全体がへこんだり、肋骨の下や首の下などがへこむ
  • 口からの分泌物が多い

新生児呼吸窮迫症候群の検査・診断

  • 血液検査
    • 血液中の酸素濃度、二酸化炭素濃度、pH、感染症の有無を調べる
  • 胸部レントゲン
    • 特徴的な所見が見られる
  • 羊水検査
    • 羊水穿刺や破水後の羊水に含まれる肺サーファクタントを調べることで、出生前に発症を予測することが可能

新生児呼吸窮迫症候群の治療法

  • 人工肺サーファクタントの補充
    • 肺サーファクタントの不足が原因なので、補充をする
    • 補充方法はいくつかあるが、呼吸が良くなるまで気管内挿管をして人工呼吸器につなぎ、挿管チューブから肺の方へ直接サーファクタントを投与することが多い
    • 呼吸窮迫症候群であれば、サーファクタントを投与すると劇的に呼吸が良くなることが多い
  • 呼吸が良くなるまで、酸素投与や人工呼吸器による管理をする
  • 予防:リスクが高い場合、出生前に母親がステロイド治療を受けることで、胎児の肺サーファクタントの産生が促される

新生児呼吸窮迫症候群のタグ

新生児呼吸窮迫症候群に関わるからだの部位

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