きどうねっしょう

気道熱傷

火災や爆発の際に生じる煙やガスなどを吸い込むことによって生じる障害。

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11人の医師がチェック 81回の改訂 最終更新: 2017.08.24

気道熱傷の基礎知識

POINT気道熱傷とは

火災や爆発によって生じた火や煙、ガスなどで気道(口から肺までの空気の通り道)がやけどする病気です。口の中やのどの奥のやけどから肺の奥のやけどまで様々ですが、身体のより奥にやけどができるほど重症になります。また、有毒ガスを吸い込んでしまい中毒が起こることもあります。主な症状はすすの混じった痰・かすれ声・気道狭窄音(ヒューヒューといった音)・呼吸困難感などになりますが、状態が悪くなると意識を失ってしまいます。 診断は受傷した状況と症状から行います。治療には酸素投与や人工呼吸器管理を行います。気道熱傷が心配な人や治療したい人は、救急科・呼吸器内科を受診して下さい。

気道熱傷について

  • 火災や爆発の際に生じる煙やガスなどを吸い込むことによって生じる障害
    • 基本的に熱による障害はのどの奥まで
    • 有毒な化学物質による障害は、のどより先の気管、気管支呼吸をする際の空気の通り道の一つ。口から吸い込んだ空気は、気管と気管支を通り、肺へ至る、肺にも起こることがある
  • 障害される部位により分類される
    • 上気道空気の通り道のうち、鼻からのど(気管)までの総称。対義語である下気道は、気管支と肺を指す型:咽頭(のどの奥)の障害
    • 気管・気管支型:気管・気管支の障害
    • 末梢型:肺炎が主体
  • 室内や車内などの閉鎖空間の火災では、皮膚のやけどがなくても気道熱傷が起きていることがある

気道熱傷の症状

  • 主な症状
    • すすの混じった痰
    • 嗄声(させい):かすれ声
    • ヒューヒューといった呼吸音
  • 上気道空気の通り道のうち、鼻からのど(気管)までの総称。対義語である下気道は、気管支と肺を指す型の注意するべき症状
    • のどがむくんで上気道(のどの奥)の空気の道がふさがってしまい、窒息することもある
  • 一酸化炭素中毒合併ある病気や治療によって、他の病気や病態が引き起こされること意識障害意識に異常が生じた状態の総称で、もうろうとした状態や、不適切な反応をする状態、一切の反応がない状態など多段階の症状が含まれるが起きることも多い

気道熱傷の検査・診断

  • 気管支鏡口もしくは鼻から、細い内視鏡(ファイバースコープ)を肺の気管支まで入れて、気管や気管支の内側の状態を調べる検査:すすの付着や粘膜の様子、腫れなどを調べる
  • 血液検査:血液のガス(一酸化炭素中毒でないか、酸素は足りているかなど)を調べる
  • 胸部レントゲン X線(放射線)によって撮影する画像検査の一種で、心臓や肺、骨などの状態を調べるために行われる肺炎になっていないかを調べる

気道熱傷の治療法

  • 酸素マスクを使用し、100%の酸素を吸入する
  • 上気道空気の通り道のうち、鼻からのど(気管)までの総称。対義語である下気道は、気管支と肺を指す閉塞が起きている場合はただちに処置が必要
    • 気管挿管(のどから管を気管に入れて空気の通り道を確保する)
    • 人工呼吸器(機械を用いた呼吸を行う)
  • 全身のやけど合併ある病気や治療によって、他の病気や病態が引き起こされることしている場合は輸液点滴に使用する薬剤で、水分、電解質、栄養補給などの目的で使用するためのもの。また、それによる治療のことや輸血など必要な処置が行われる

気道熱傷の経過と病院探しのポイント

気道熱傷かなと感じている方

気道熱傷は火事などで高熱の気体を吸入した際に生じるものです。専門科は救急科と耳鼻科になりますが、気道だけでなく全身のやけどを伴っていることが多いです。そのような場合、救命救急センターの中でも各都道府県に1箇所前後ある高度救命救急センターや、あるいは熱傷センターでの治療となるでしょう。

仮に全身の状態が安定していて気道だけに障害が及んでいる場合であっても、気道が腫れてしまうと突然の窒息で命に関わる場合があります。入院の上で、ICUICU = intensive care unit 「集中治療室」のこと。重症度の高い患者さんが入院する病棟 (intensive care unit), HCU (high care unit) などと呼ばれるような集中治療室で経過をしっかりとみてもらう必要があります。

気道熱傷の診断は喉頭ファイバー細く柔らかい内視鏡を鼻の穴から入れて、咽頭や喉頭を観察する検査スコープで行いますが、夜間や土日祝日に病院を受診する際には注意が必要です。救急科が24時間受付をしていたとしても、耳鼻科や救急科の医師が常に院内に常駐しているとは限りません。専門外の医師だけでは診断が難しい場合もありますので、耳鼻科医または救急医がいるかどうかを受診前に病院に確認しておくことも選択肢の一つです。

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気道熱傷でお困りの方

重症気道熱傷の治療としては、窒息を防ぐための気管挿管や、緊急の場合には輪状甲状靭帯骨と骨をつないでいる丈夫な組織。関節を作る役割を果たしている切開や気管切開と言って、のどに穴を開ける手術を行います。その場合、上記の診断や検査の話と同様に、やはり耳鼻科医と救急医がいるところでないと治療が難しくなります。

気道熱傷の処置は、診断がつけばその場で緊急で行われることが多いです。平日の日中であれば良いのですが、土日祝日や夜間は院内に残っているスタッフが少ないため、緊急で処置を行える病院と、そうでない病院があります。小病院ではなくいわゆる総合病院内科、外科、小児科、産婦人科など主要な科が揃っている病院のこと。現在、明確な定義はないを受診すべきと言えます。

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