きどうねっしょう
気道熱傷
火災や爆発の際に生じる煙やガスなどを吸い込むことによって生じるやけど
11人の医師がチェック 81回の改訂 最終更新: 2018.03.01

Beta 気道熱傷についての医師コメント

火災後に軽度咽頭痛で救急受診した患者。鼻と咽頭にわずかなススが付着していた程度で嗄声もなかったが、念のため喉頭ファイバースコープで下咽頭・喉頭を確認しました。声帯にもススが付着していたため、可能な範囲で気管を確認したところ、声門下が真っ黒で全周性に気管にススが付着しており、全身管理が必要と判断しました。軽症と思われた症例でしたが、気道評価の重要性を再認識させられた症例でした。
入院対応中に呼吸苦を訴え、すぐに細めの挿管チューブで挿管しました。気道熱傷後の管理で大切なことは、救命とその後の機能維持です。熱傷への挿管管理後は喉頭狭窄や声帯運動障害が生じることがあり、瘢痕形成し変形してしまうことがあります。呼吸管理ができる程度の細めのチューブで挿管管理し、気道熱傷が広範囲である場合は、声帯と気管粘膜の損傷を考慮して早めに気管切開に切り替える方がよいと考えています。この症例は、挿管管理後、気管支ファイバーでススが気管支以下まで及んでおり長期管理が必要であることが想定されたため、すぐに気管切開をおいて気道への負担を軽減させました。また、ネブライザーと気管内の吸引・清掃も連日行い、最終的には20日程度で呼吸器を離脱し、受傷1ヶ月以内に気管切開孔閉鎖が可能でした。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.05.25

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