ひまんていかんきしょうこうぐん
肥満低換気症候群
高度の肥満があり、呼吸がうまく出来なくなることにより、血中の二酸化炭素濃度が高くなった状態
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最終更新: 2018.06.28
肥満低換気症候群の基礎知識
POINT 肥満低換気症候群とは
呼吸には酸素を取り込み、不要な二酸化炭素を排出するという重要な機能があります。肥満低換気症候群は、高度の肥満によって呼吸が浅くなって二酸化炭素をうまく吐き出せなくなる病気です。そのため血液中の二酸化炭素濃度が上昇してしまいます。寝ている時に一定期間呼吸が止まってしまう、睡眠時無呼吸症候群を合併することがほとんどです。主な症状として、息切れ、日中の強い眠気、頭痛、疲れやすさ、抑うつ傾向などが挙げられます。診察と血液検査(動脈血液ガス分析)を行って診断します。また、ポリソムノグラフィーという検査を行い、睡眠時無呼吸症候群を合併していないかを調べます。治療として、まずは食事療法や運動療法を行って減量します。また、睡眠時無呼吸症候群を合併している場合は夜間に特殊なマスク(CPAP)を付けて呼吸が止まった場合にサポートします。肥満低換気症候群が心配な人や治療したい人は、呼吸器内科を受診して下さい。睡眠時無呼吸症候群の治療を行っていることを標榜しているクリニックや病院が良いでしょう。
肥満低換気症候群について
肥満低換気症候群の症状
- 主な
症状 - 息切れ
- 日中の眠気
- 頭痛
- いびき
- 疲れやすさ、
抑うつ
- 仕事の能力の低下などが起こることがある
肥満低換気症候群の検査・診断
肥満低換気症候群の治療法
- 減量が根本的に重要な治療となる
- 減量を行う
- 睡眠時無呼吸症候群があればそれに対してNIPPV(CPAP)療法を行う