ひまんていかんきしょうこうぐん
肥満低換気症候群
高度の肥満があり、呼吸がうまく出来なくなることにより、血中の二酸化炭素濃度が高くなった状態
2人の医師がチェック 62回の改訂 最終更新: 2018.06.27

肥満低換気症候群の基礎知識

POINT 肥満低換気症候群とは

呼吸には酸素を取り込み、不要な二酸化炭素を排出するという重要な機能があります。肥満低換気症候群は、高度の肥満によって呼吸が浅くなって二酸化炭素をうまく吐き出せなくなる病気です。そのため血液中の二酸化炭素濃度が上昇してしまいます。寝ている時に一定期間呼吸が止まってしまう、睡眠時無呼吸症候群を合併することがほとんどです。主な症状として、息切れ、日中の強い眠気、頭痛、疲れやすさ、抑うつ傾向などが挙げられます。診察と血液検査(動脈血液ガス分析)を行って診断します。また、ポリソムノグラフィーという検査を行い、睡眠時無呼吸症候群を合併していないかを調べます。治療として、まずは食事療法や運動療法を行って減量します。また、睡眠時無呼吸症候群を合併している場合は夜間に特殊なマスク(CPAP)を付けて呼吸が止まった場合にサポートします。肥満低換気症候群が心配な人や治療したい人は、呼吸器内科を受診して下さい。睡眠時無呼吸症候群の治療を行っていることを標榜しているクリニックや病院が良いでしょう。

肥満低換気症候群について

  • 肥満があることで呼吸が浅くなり、血液中の二酸化炭素の濃度が高くなった状態のこと
    • 喉や肺が脂肪に圧迫されるなどして呼吸が不十分になり、不要なガスである二酸化炭素を十分に吐き出せなくなる
    • 低酸素血症も合併していることがある
  • 睡眠時無呼吸症候群を合併することが多い
  • 以下のような条件を満たすと肥満肺胞低換気症候群と呼ばれる
    • BMI≧30kg/m^2
    • 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)≧45Torr
    • 重度の睡眠呼吸障害と、日中の強い眠気
  • 以下のような条件を満たすとピックウィック症候群と呼ばれる(近年はあまり使われなくなってきている用語)

肥満低換気症候群の症状

  • 主な症状
    • 息切れ
    • 日中の眠気
    • 頭痛
    • いびき
    • 疲れやすさ、抑うつ
  • 仕事の能力の低下などが起こることがある

肥満低換気症候群の検査・診断

  • 身体測定 
    • 身長体重を測定して高度の肥満であるかどうかを客観的に判定する
  • 血液検査
    • 血液中の酸素や二酸化炭素の濃度を測定する
  • ポリソムノグラフィー

肥満低換気症候群の治療法

  • 減量が根本的に重要な治療となる

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