すいみんじむこきゅうしょうこうぐん

睡眠時無呼吸症候群

睡眠中にひどい「いびき」をかき、一時的に呼吸が止まってしまう病気。

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23人の医師がチェック 185回の改訂 最終更新: 2017.06.15

睡眠時無呼吸症候群の基礎知識

睡眠時無呼吸症候群について

  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは睡眠中に一時的に呼吸が止まってしまうことを指します
    • 呼吸が止まっている間は酸欠状態になる
    • 通常酸欠になる前に呼吸を行うことで酸欠状態にならないが、何らかの原因で酸欠になっても呼吸ができない
    • 酸欠状態を改善しようと心臓が補おうと動くことで負担がかかる
    • 全身臓器が酸欠になることでパフォーマンスが落ちる
  • 原因は以下の2つとなる
    • 喉のあたりの空気の通り道がふさがることで起こるタイプ(閉塞型)
      肥満が原因であることが多い
    • 脳の呼吸の命令を出す部分の異常で起こるタイプ(中枢型)
  • 空気の通り道がふさがってしまう主な理由
    • 首まわりの脂肪が多い
    • 舌が大きい
    • 扁桃口やのどにあるリンパ組織。免疫に関与しているや口蓋垂(のどちんこ)が大きい
    • 顎が小さい
  • 飲酒や喫煙、睡眠薬の使用なども影響
  • 日本には約200万人の患者がいるといわれている

睡眠時無呼吸症候群の症状

  • 主な症状
    • 寝ている間に息が止まる
    • いびき
    • 寝ている途中で目が覚める
    • 不眠
    • 疲労感
    • 日中の強い眠気
    • 集中力の低下
    • 起床時の頭痛
  • 高血圧、不整脈心不全脳卒中うつ病などの病気を引き起こす原因にもなる
  • 1時間あたりの無呼吸あるいは低呼吸の出現回数を測定し、睡眠時無呼吸の程度を無呼吸低呼吸指数(AHI)で数値化される
    • 高度:AHIが30以上
    • 中等度:AHIが15以上30未満
    • 軽度:AHIが5以上15未満

睡眠時無呼吸症候群の検査・診断

  • 喉頭ファイバー細く柔らかい内視鏡を鼻の穴から入れて、咽頭や喉頭を観察する検査検査:喉などに異常がないか調べる
  • パルスオキシメータ:簡易的に睡眠中の血中酸素値を調べる
  • 睡眠ポリグラフ検査寝ている間に脳波や心電図、全身の動きなどを測定して睡眠の異常を調べる検査(ポリソムノグラフィー):睡眠中の呼吸状態を詳しく調べる
    • 一泊の検査入院が必要で、特殊な装置を用いる検査になるので、検査が行える医療施設は限られている

睡眠時無呼吸症候群の治療法

  • 主な治療
    • 生活習慣の改善
      肥満がある場合はダイエットをする
      ・飲酒や喫煙を控える 
      ・仰向けで寝ると起こりやすいので横向きで寝る
      ・枕を変える
    • 手術
      ・喉の空気の通り道を広げることもある
    • 専用マウスピースの作成
      ・就寝中の顎の位置を少し変えるだけで改善が見込める場合がある
  • 重症になると呼吸をサポートするマスク(NIPPV:非侵襲的陽圧換気法)を装着して寝るようにする
    • 多くの場合でCPAPモードを用いる
    • AHIが20以上の睡眠時無呼吸症候群を目安として行う

睡眠時無呼吸症候群のタグ


睡眠時無呼吸症候群に関わるからだの部位