あたまがいたい
頭が痛い(数日以内)

頭痛の種類について:原因別に説明

頭痛を引き起こす病気はたくさんあります。たとえば風邪インフルエンザで頭痛が現れます。ほかに片頭痛のように頭痛が病気の中心であるものもあります。また、危険な頭痛の原因としては、くも膜下出血脳出血があります。

1. 頭痛の原因について

頭痛は大きく分けると、ほかの病気に伴うものと、そうではないものに分けられます。他の病気にともなうものの場合、頭痛にも症状があることが多いです。

【頭痛をともないやすい病気】

風邪のように自然と治る病気もある一方で、命に関わる病気もあります。頭痛が現れた場合には、これらの原因を見逃さず、きちんと診断、治療を受けることが重要です。

頭痛が主症状の病気には次のものがあります。

【頭痛が主症状の病気】

  • 片頭痛(偏頭痛)
  • 緊張型頭痛(緊張性頭痛、筋緊張性頭痛)
  • 群発頭痛

これらの頭痛は命の危険はありませんが、痛さのあまり日常生活に支障をきたすことも多いです。また、特定のきっかけによって発作が起こりやすい現象が見られます。危険な病気が隠れていないことを正しく診断し、痛みを弱く・少なくする治療がなされること、自分でも対策をして症状を改善していくことが大切です。

これらのほか、頭痛の重要な原因として、薬の副作用があります。詳しくは薬物乱用頭痛のページで解説しているので、参考にしてください。次に、頭痛が主症状の病気について詳しく説明していきます。

2. 片頭痛

片頭痛の特徴として以下の点が挙げられます。

  • 20代から40代の女性に多い
  • 月に1回~数回、頭痛を繰り返す
  • 痛みが始まって数時間から3日以内には治る
  • 痛みは左右の片側のことが多い
  • 「ガンガン」、「ズキズキ」と拍動するような痛み
  • 前兆となる症状がある。光や音に敏感になる。吐き気・嘔吐をともなう
  • 動くと悪化するので、じっと座ったり、横になっていたいと感じる
  • 痛みが強く、日常生活が難しい

すべてに当てはまる人は少ないですが、片頭痛の多くは上のいくつかに当てはまります。詳しくは片頭痛の解説ページをご覧ください。

人によっては寝不足やストレスなどがきっかけで片頭痛の発作が起きます。この場合はきっかけを避けることで発作の回数を少なくすることができます。片頭痛のきっかけ、特に生理(月経)と片頭痛の関係低気圧と片頭痛の関係について別のページで説明しています。

3. 緊張型頭痛

緊張型頭痛の特徴として以下の点が挙げられます。

  • 定期的には痛くならないが、痛くなるとしばらく続く
  • 痛みは30分から7日間持続する
  • 左右両側が痛む
  • 「ギューッ」と締め付けられるような痛みや、痛いと言うよりも頭が「重い」感じがする
  • 肩や首のコリがある。目の前がふわふわするようなめまい。頭や顔、首、肩の筋肉を指で押すと痛む
  • 頭や首、肩のマッサージをすると楽になる
  • 頭は痛いが、日常生活は送れる

緊張型頭痛だからといって、全てがあてはまるとは限りません。詳しくは緊張型頭痛の解説ページをご覧ください。

4. 群発頭痛

群発頭痛の特徴として以下の点が挙げられます。

  • 1~2ヶ月の間に集中してほぼ毎日起こる
  • 1回の発作が15分~3時間続く
  • 必ず片側が痛む。目の周りや奥、側頭部が痛む
  • えぐられるような痛み
  • 痛い側の目の充血、涙、鼻水をともなう
  • 痛みのあまり、じっとしていることができない

群発頭痛は、1〜2ヶ月の「群発期」と呼ばれる時期に集中して頭痛が起きて、「群発期」を過ぎると頭痛がなくなること、頭痛の発作が起きている時に目が充血したり、涙・鼻水が出ることが特徴的です。詳しくは群発頭痛の解説ページをご覧ください。