頭痛の原因の多くは、緊張型頭痛や片頭痛です。長年の頭痛持ちの方も緊張型頭痛や片頭痛の場合は、適切な診断を受けて、対策と治療を行えば改善が期待できます。
風邪や発熱、副鼻腔炎でも頭痛は起きます。頭痛がすると「頭の怖い病気ではないだろうか」と心配になる人も多いと思いますが、怖い病気である脳出血やくも膜下出血は稀です。
あるとき突然頭痛が始まった、意識がもうろうとしている、手足が動かしづらい、ろれつが回らない、喋ることができないといった時には、脳卒中が疑われます。すぐに救急科や脳神経外科の受診が必要な状態です。
頭痛は、その頭痛自体が病気である頭痛と、他の病気を原因とする頭痛に分かれます。前者は緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛に代表され、これから頭痛の原因として最も多いです。後者はくも膜下出血、脳出血、髄膜炎、三叉神経痛、緑内障、副鼻腔炎、風邪やインフルエンザなど多くの原因となる病気があります。
頭痛の中には、頭蓋骨の中の痛みを感じている場合と、頭蓋骨の外の痛みを感じている場合もあります。前者はくも膜下出血や脳出血が代表的で、イメージしやすいと思います。後者は三叉神経痛や緑内障、副鼻腔炎などが代表的です。このように脳以外の部位が原因で、頭痛を感じることもあるのです。
同じ病気が原因でも、人によって頭痛のあらわれ方は異なります。しかし症状によってある程度病気を推測できますので、参考にしてください。
緊張型頭痛が考えられます。
風邪で頭痛が起きることがあります。髄膜炎や脳炎の可能性もありますので、意識がもうろうとしている、手足が動かしづらい、ろれつが回らない、喋ることができないといった症状がある場合は、すぐに受診が必要な状態です。
急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫、脳挫傷、脳しんとうなどの可能性があります。数週間〜数カ月前に頭を打った後、時間をかけて慢性硬膜下血腫になることもあります。
ある瞬間に突然激しい痛みが起きることが特徴的です。頭痛の他に意識を失って倒れる、意識がもうろうとする、吐き気、嘔吐など他の症状をともなうことが多いですが、頭痛のみの症状のこともあります。すぐに救急科や脳神経外科への受診が必要な状態です。
あるとき突然起こることが特徴的です。高齢者に多いです。頭痛、ろれつが回らない、手足が動きにくい、意識状態が悪いなどの症状がある場合は、脳卒中の可能性が高まります。すぐに救急科や脳神経外科への受診が必要な状態です。
下記のような頭痛の場合、危険な病気が隠れている可能性があります。すぐに医療機関の受診が必要な状態です。
・ある瞬間に突然始まった
・今まで経験したことがないくらい激しい
・いつもと様子が異なる
・頭痛の頻度がだんだん多く、強くなってきている
・50歳以降に、初めて
・手足が動きにくい
・しゃべりにくい
・意識がもうろうとしている
・変なことを言う
・
片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛は命に別状はありませんが、しっかりと専門家の診断・治療を受ければ、症状が改善する可能性があります。
頭痛の場合は、脳神経外科や神経内科が適しています。
片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛に長年苦しんでいる場合、適切な診断と治療で改善する可能性があります。頭痛に悩まされている方は、お近くに頭痛外来がある場合、受診を考えてみてください。
くも膜下出血や脳出血、慢性硬膜下血腫、頭部外傷(脳しんとう、急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫)、脳腫瘍、脳膿瘍などを診断することができます。
腰に針を刺して、
原因に応じた治療が行われます。
近年は頭痛の治療薬も種類が増えています。片頭痛や群発頭痛に対してある薬が効かなくても、他の薬が効くことがありますので、医師に相談しながら試してみてください。
首や肩の緊張、ストレス、不規則な生活、睡眠不足、疲れなどが頭痛の原因となります。以下のようなセルフケアを試してみてください
・首や肩のストレッチをする
・適度な運動をする
・お風呂に入る
・十分な睡眠をとる
・市販薬の頭痛薬(バファリン®Aやロキソニン®S、イヴ®など)を使う