きゅうせいふくびくうえん
急性副鼻腔炎
ウイルス・細菌感染などが原因となり、副鼻腔に急な炎症が起こる状態
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最終更新: 2022.04.28
急性副鼻腔炎の基礎知識
POINT 急性副鼻腔炎とは
鼻のまわりの空間である副鼻腔にウイルスや細菌の感染を起こした状態です。症状は発熱、膿性の鼻水や鼻づまりなどです。炎症のある副鼻腔に応じて、頬や目のまわり、額の痛みなどが起こります。炎症が強くなると顔面の皮膚の赤みや、まぶたの腫れを起こします。更に悪化すると、目に炎症がおきて目がかすんだり、髄膜炎や脳炎などを起こして意識が悪くなることがあります。診断のためには鼻の中を観察し、必要に応じてX線(レントゲン)検査やCT検査が行われます。治療は抗菌薬や消炎剤の内服を行います。ウイルスが原因の人では、原則として抗菌薬は不要です。目や脳の症状がでた場合は入院が必須で、緊急手術になる人もあります。軽症の人は内科で治療も可能ですが、痛みが強い場合や目や脳の症状を疑う場合は耳鼻科を受診してください。