きゅうせいふくびくうえん

急性副鼻腔炎

細菌感染などが主な原因で生じる副鼻腔の急に起こる炎症

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15人の医師がチェック 130回の改訂 最終更新: 2017.07.21

急性副鼻腔炎の基礎知識

POINT急性副鼻腔炎とは

かぜなどのあとに、鼻や鼻のまわりの空間である副鼻腔に細菌感染を起こした状態です。症状は発熱、膿性の鼻水や鼻づまりなどです。炎症のある副鼻腔に応じて、頬や目のまわり、額の痛みなどが起こります。炎症が強くなると顔面の皮膚の赤みや、まぶたの腫れを起こします。更に悪化すると、目に炎症がおきて目がかすんだり、髄膜炎や脳炎などを起こして意識が悪くなることがあります。診断は鼻の中を観察し、必要に応じてX線検査やCT検査を行います。治療は抗菌薬や消炎剤の内服を行います。目や脳の症状がでた場合は入院が必須で、緊急手術になる場合もあります。軽度の場合は内科で治療も可能ですが、痛みが強い場合や目や脳の症状を疑う場合は耳鼻科に受診しましょう。

急性副鼻腔炎について

  • 副鼻腔の炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出る
    • 副鼻腔:顔の骨の中にあり、鼻腔(鼻の穴)とつながっている空洞のこと
    • 副鼻腔は4か所あり、それぞれ上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞という
  • 炎症によって鼻の粘膜が腫れ、副鼻腔に溜まった細菌などに感染すると、免疫を担当する細胞(白血球)が細菌と戦うが、その結果として死んだ細胞や細菌が集まったものが膿であるなどが排出できなくなる
  • ほとんどがウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効である感染によるものである
    • 細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつ副鼻腔炎の原因となる主なものは以下である
      肺炎球菌細菌の一種。肺炎、髄膜炎、中耳炎など、様々な感染症の原因となり、唾液などを通じて飛沫感染をする
      インフルエンザ菌細菌の一種で、髄膜炎などの原因となることがある。冬に感染が多発するインフルエンザ「ウイルス」とは別の病原体
      ブドウ球菌ブドウ球菌属に属する細菌の総称。黄色ブドウ球菌と表皮ブドウ球菌が有名
  • 高所や水中などで、体外の圧力が急激に変化することが原因で発症症状や病気が発生する、または発生し始めることする気圧性副鼻腔炎もある
  • その他の原因

急性副鼻腔炎の症状

  • 症状が弱い場合は、だるさや軽い鼻水くらいしか症状に出ないこともある
  • 主な症状
    • 細菌などに感染すると、免疫を担当する細胞(白血球)が細菌と戦うが、その結果として死んだ細胞や細菌が集まったものが膿であるの混じった悪臭を伴う鼻水
      ・軽度の発熱の原因となることがある
    • 長引く咳
    • 顔面の痛み:炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを起こした場所の痛み
      ・上顎洞の炎症:頬部の痛み
      ・篩骨洞の炎症:鼻の根元の痛み
      ・前頭洞の炎症:おでこの痛み
      ・蝶形骨洞の炎症:頭痛や頭重感
  • 風邪の症状が収まっているのにもかかわらず痛みや違和感が残る場合や、39度以上の発熱を起こす場合には抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がない治療を考慮する
  • まれに炎症が周囲(眼や脳の周囲)まで広がることがある
    • 眼に及ぶとまぶたまぶたのこと。眼球の上下にある皮膚の部分を指し、それぞれを上眼瞼、下眼瞼と呼ぶが腫れたり、視力が落ちたりする(眼窩蜂巣炎
    • 脳の周囲に及ぶと強い頭痛や意識障害意識に異常が生じた状態の総称で、もうろうとした状態や、不適切な反応をする状態、一切の反応がない状態など多段階の症状が含まれるが起きたりする(髄膜炎

急性副鼻腔炎の検査・診断

  • 頭部レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査検査:副鼻腔炎の多くはレントゲンで診断することができる
  • 頭部CT検査X線(放射線)を用いて頭の中の状態を調べる検査。脳出血や水頭症の確認などに使われることが多い:レントゲン検査より正確に副鼻腔炎の存在の有無を判断できる
  • 小児はレントゲン検査を使わないで診断するケースが多い
    • 副鼻腔が小さく、すぐに細菌などに感染すると、免疫を担当する細胞(白血球)が細菌と戦うが、その結果として死んだ細胞や細菌が集まったものが膿であるが鼻に出てくるため、症状で診断できることが多いため
    • 副鼻腔の発達が未熟なため、米国では6歳未満はレントゲン撮像を推奨していない

急性副鼻腔炎の治療法

  • 薬物療法
    • 症状を抑える薬
      ・去痰薬
      ・消炎酵素体内で起こる化学反応を助け、速やかに反応が進むようにする物質
      ・解熱鎮痛薬
      ・抗アレルギー免疫反応によって、体が過剰な防御反応を起こして悪影響が生じてしまう状態薬:アレルギー性鼻炎合併ある病気や治療によって、他の病気や病態が引き起こされることしている場合には一緒に使うことが多い
    • 抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効であるでなく細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつが原因と考えられる場合
      ・抗菌薬を使う期間は10日間を目安とする
    • ネブライザー療法
      ・必要な成分を含んだ薬液を霧状にして、鼻から吸って直接副鼻腔に届ける
      ・内服や点滴と比較して副作用が少ないが、確実な効果が得られるかどうかは正しく吸えるかどうかにもよる
  • 炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが遷延して慢性副鼻腔炎に至ってしまった場合は、手術を検討することもある

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