あすぴりんぜんそく
アスピリン喘息
アスピリンなどの解熱鎮痛薬によって引き起こされる喘息のこと
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最終更新: 2018.08.08
アスピリン喘息の基礎知識
POINT アスピリン喘息とは
アスピリン喘息はアスピリンなどの解熱鎮痛薬で喘息が誘発される病気です。単純な薬によるアレルギー反応とは異なります。主な症状は咳・息苦しさ・鼻づまりなどですが、蕁麻疹や粘膜の腫れを伴うことがあります。鼻茸(鼻ポリープ)を伴う慢性副鼻腔炎のある人に起こりやすいことが分かっています。 症状や背景から診断します。解熱鎮痛薬を飲んで症状が出るかを試すこと(チャレンジテスト、負荷試験)を行うことがありますが、重症な状態を引き起こすリスクがありますのでよほどの事情がない限り行いません。気管支を拡張させる薬や炎症を抑える薬を用いて、通常の気管支喘息と同じように治療します。アスピリン喘息が心配な人や治療したい人は、呼吸器内科・救急科を受診して下さい。
アスピリン喘息について
アスピリン喘息の症状
アスピリン喘息の検査・診断
アスピリン喘息の治療法
- 基本的な治療方針
発作 時は喘息に準じた対応をするアドレナリン (気管支 を拡張させる)- 吸入
ステロイド (炎症 を抑える) - 抗
アレルギー 薬(炎症を抑える) - ロイコトリエン受容体拮抗薬(炎症を抑える)
- テオフィリン(気管支を拡張させる)
- β刺激薬(気管支を拡張させる)
ステロイド薬 の点滴には慎重は判断が必要- コハク酸エステル型ステロイドに対してアレルギー反応が起こりやすいのでこれを用いてはならない
- 主なコハク酸エステル型ステロイドは以下である
- ソル・メドロール®
- ソル・コーテフ®
- サクシゾン®
- 水溶性プレドニン®
- リン酸エステル型ステロイドに対してアレルギー反応が起こりにくいが、点滴で急速投与することは避けるべき
- 主なリン酸エステル型ステロイドは以下である
- デカドロン®
- リンデロン®
- 水溶性ハイドロコートン®
- 早期対応のポイント
- 長期的な経過
- 痛みや発熱があるときの対処法
- 原因となる痛み止めや鎮痛薬を使わない(解熱鎮痛薬に関しては主治医と相談する)
- 着色料や防腐剤などの食品添加物・日用品でも症状が出ることがあるので注意
アスピリン喘息が含まれる病気
アスピリン喘息のタグ
アスピリン喘息に関わるからだの部位


