すいみんのへんか
睡眠の変化(不眠症など)

睡眠の変化(不眠症など)の基礎知識

概要

不眠は「寝付けない」「途中で目覚める」「朝早く目覚める」「熟睡感がなく、日中眠い」などのパターンに分類して対策することが大切です。

いびきや無呼吸は大事な観察ポイントです。睡眠時無呼吸症候群心不全気管支喘息うつ病などが原因で不眠になることがあります。

病気が原因でない場合、睡眠薬を始める前に、夜スマホやパソコンの画面をなるべく見ない、夕方以降は仮眠をとらない、適度な運動をするなどの生活習慣を見なおしましょう。

原因とメカニズム

不眠の原因は、環境、身体、心と多岐にわたります。

環境要因:ベッドや布団、枕の種類・高さ、気温、明るさ、騒音、時差など
身体要因:年、運動不足、尿の回数が多い、咳、痛み、かゆみ、息苦しさなど
心の要因:緊張、悩み、イライラなど

これらの原因には、病気が関わっていることもあります。睡眠時無呼吸症候群うつ病が有名ですが、他にも様々な病気が不眠に関係しています。例えば喘息では、夜間息苦しかったり、咳が止まらなかったりすることが原因で眠れなくなってしまいます。前立腺肥大症になると、夜間何回もトイレに行くために起きてしまい、睡眠の質が低下してしまいます。

また薬剤も不眠の原因となります。例えばステロイドを飲み始めると、副作用として不眠が怒りやすいです。またベンゾジゼピン系の睡眠薬を飲んでいた場合、急にやめると反動で眠れなくなることがあります。

症状から考えられる病気

咳が止まらない

咳喘息、アトピー咳嗽や百日咳マイコプラズマ肺炎といった感染症の可能性があります。

息苦しい

心不全気管支喘息COPDが考えられます。

痛い

頭痛、腰痛、関節リウマチなどの痛みは、痛みによる不眠を引き起こします。

かゆい

アトピー性皮膚炎じんま疹皮脂欠乏性湿疹が考えられます。

尿の回数が多い

前立腺肥大症過活動膀胱が考えられます。

気分が落ち込む、憂うつだ

うつ病の代表的な症状のひとつは、朝早くに目が冷めてしまう早朝覚醒です。うつ病以外の精神疾患では、不安障害やPTSDの方も、不眠で悩んでいる人が多いです。

寝ているときに足がムズムズする

むずむず足症候群が考えられます。

いびきがする

睡眠時無呼吸症候群は不眠の原因として有名です。

受診の目安

不眠の原因として病気が関わっている場合は、治療をすることで不眠の解消が期待できます。次のような場合は、病院受診を考えてみてください。

・尿の回数が多い
・咳が止まらない
・痛い
・かゆい
・息苦しい

不眠を解消するためにまずすることは、生活習慣や環境の改善です。それらを行っても不眠が解消されない場合は、睡眠薬も有効なので、病院受診を考えてみてください。

診療科

一般内科

不眠は一般内科でも診断、治療ができます。特に「尿の回数が多い」「咳が止まらない」「痛い」「かゆい」「息苦しい」といった症状がある場合は、まずは一般内科が適しています。

心療内科・精神科

心の病気や心理的要因が関係している場合は、これらの診療科が適しています。

睡眠外来・不眠外来

場所によっては、睡眠外来や不眠外来を行っている医療機関があることもあります。不眠症治療の専門家の治療を受けることができます。

検査

睡眠ポリソムノグラフィー検査(PSG)

脳波、呼吸運動、心電図、いびき音などの多くのセンサーを体につけた状態で、一晩中眠って、記録をとります。睡眠時無呼吸症候群むずむず脚症候群などの病気を診断することができます。

治療

不眠を解消するためにまず必要なことは、生活習慣や環境の改善など、自分でできることです。それらを行っても改善できないときに、睡眠薬が有効です。睡眠薬も従来から使われていたベンゾジアゼピン系だけでなく、ベルソムラ®やロゼレム®といった新しい機序の薬や、漢方薬もあります。自分に合った薬について、医師に相談してみてください。

セルフケア

不眠を解消するために自分でできることはたくさんあります。

・規則的な食事、睡眠生活を続ける
・夕方以降は昼寝をしない
・朝、太陽の光を浴びる
・夜は光を浴びすぎない
・夜スマホやPCの画面をなるべく見ない
・夜、カフェインや喫煙は避ける
・適度な運動をする
・ゆっくりとお風呂に入る
・ストレッチをする



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