しょくどうがん
食道がん
食道の表面の粘膜にできたがん。たばこ、飲酒などが一因であると言われている
15人の医師がチェック 234回の改訂 最終更新: 2022.10.24

食道がんの手術④:合併症(反回神経麻痺など)や胸腔ドレーンの意味などについて

食道がんの手術後は合併症が発生する頻度が高いです。このために食道がんの術後には医師は細心の注意で患者さんの様子を観察しています。ここでは食道がんの手術後の主な合併症について解説します。

食道がんの手術後には身体に多くの管を入れます。胸腔ドレーンはその中の一つです。胸腔は肋骨に囲まれているスペースでお腹の中とは横隔膜で隔てられています。胸腔の中には肺、食道、心臓などの重要な臓器があります。胸腔ドレーンは皮膚に穴を開けて肋骨の間から挿入します。
胸腔ドレーンの役割は大きく分けて2点あります。

  • 出血、エアリーク(空気の漏れ)などを察知する
  • 空気や液体を体の外に出す

手術は周りの臓器を傷つけていないことを確認して終了します。しかし見逃されていた出血や臓器の損傷などに手術後に気づくこともあり得る話です。出血や臓器の損傷などがある場合にはドレーンから出て来る液体が多くなることがあります。肺に損傷がある場合は空気の漏れとして察知することができます。手術後に医師が診察とともにドレーンを入念に観察するのは危険な状況に陥っていないかを確認しているのです。ドレーンが入っていることにより身体の異変にいち早く気づくことができます。

ドレーンが入っていると入り口の傷が痛んだり動くときの邪魔になりますが、その痛みなどを我慢することにはそれなりの意味があるのです。

食道がんの手術は大掛かりな手術です。食道を摘出するには多くの細かな血管を切断する必要があります。このために手術中も思わぬ出血などが起きる可能性があり、出血量が多くなることもあります。

食道がんは手術前に抗がん剤治療をすることが多いので、抗がん剤の影響でもともと貧血の状態で手術に望む人が多くいます。出血量が多くなると輸血が必要になります。
 

反回神経(はんかいしんけい)は声帯を動かす神経です。反回神経麻痺では声がかすれたりひどい場合は呼吸ができなくなります。食道がんのリンパ節転移は反回神経の周囲のリンパ節に起きます。このためにリンパ節郭清を行うとその影響で反回神経麻痺が起きます。

反回神経は左右に1本ずつあります。片方が麻痺すると嗄声(させい)、すなわち声がかれる症状がでます。反回神経麻痺が両側に起きてしまうと呼吸ができなくなります。両側の反回神経麻痺が起きた場合は喉に呼吸のための穴をつくって呼吸ができるようにします。反回神経麻痺では誤嚥を起こしやすいので検査で誤嚥がないことを確認してから食事を開始します。

無気肺は肺の一部が空気を含まずにしぼんでしまった状態です。食道がんの手術ではよく起きる合併症の一つです。

食道がんの手術は患者さんを横向きやうつ伏せにして行います。仮に左を下にして右開胸で手術をしたとします。下側になる左側の肺は重力によって一部が押しつぶされやすくなります。左を下にして手術をした場合によく無気肺を起こすのは左肺下葉の背側です。また右開胸では手術中は右の肺はしぼんでいます。手術後は右の肺も再び膨らみます。痰が原因で膨らみが不十分となり無気肺が右側にも起きることがあります。

無気肺が起きた場合には痰による閉塞を改善するために気管支鏡という内視鏡の一種を挿入して痰を除去することもあります。

胸水は胸腔に溜まった水のことです。食道は胸腔内にあるので横から胸を開いて手術をします。胸を開くことを開胸と言います。開胸する時に胸膜という肺を覆う膜を傷つけると胸水の原因になります。
胸水が呼吸に影響している場合は、管を挿入して身体の外に水を出して呼吸状態をよくします。
 

肺水腫は肺に水が溜まることです。肺水腫は呼吸を妨げる危険な状態です。食道がんの手術は身体への負担が大きいです。手術後数日は炎症が起きています。炎症により血管の中から水分が外に出て行きます。肺に水分が出て行くことで肺水腫になります。

余分な水分を身体の外に出すには尿量を多くすることが効果的です。手術後に体重を測定したり尿量を定期的に測るのは肺水腫になる前に察知するためでもあります。肺水腫が重くて呼吸への影響が強いときには一時的に人工呼吸による助けが必要になることもあります。
 

肺炎は食道がんの手術後には起きやすく、また重症になる恐れもあり、特に注意が必要です。食道がんの手術後に肺炎が起きやすい理由はいくつかあります。

  • 再建した臓器についた細菌が肺に到達する 
  • 肺の膨らみが悪い部分に細菌が感染する
  • 手術後に免疫力が低下する

食道がんの手術後には食道の代わりとして腸などを使うことがあります。腸は細菌が多い臓器なので誤嚥を起こして肺に細菌が入り込む可能性も高くなります。

また食道がんの手術は患者さんを横向きに寝かせた姿勢で行うので片方の肺の一部が潰れやすくなります。肺が潰れる原因の一つは痰などで空気が通らなくなることです。潰れて空気が通わなくなった部分は細菌が繁殖しやすい環境になります。

食道がんの手術は大がかりなものです。体力に大きな負担をかけるので手術後には免疫力が下がりやすいことも肺炎を起こす原因の一つとも考えられています。

手術後の肺炎の予防としては体を動かすことです。体を動かすことで潰れている肺が膨らんできたり痰を出しやすくするなどの効果が期待できます。

食道がんは喫煙によって発生しやすくなります。そのため、食道がんの手術を受ける人には喫煙者も多くいます。喫煙は手術後の肺炎とも関係しています。

喫煙によって痰が多くなります。手術後に痰が多いことは肺炎になりやすい状態です。喫煙している人は禁煙することで手術後の肺炎の予防の助けになります。手術を控えている人は禁煙をして肺炎の予防に努めてください。

深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)とは、足などの静脈の中に血栓ができることです。血栓とは血の塊のことです。

同じ姿勢を長時間とりつづけると足などの血液の流れが滞り、血栓ができやすいことが知られています。手術では患者さんの姿勢を固定するので血栓ができやすいです。飛行機などで同じ姿勢を継続することで血栓ができるエコノミークラス症候群も同じ現象です。

血液の塊が体を流れていくと、肺の血管に詰まる肺塞栓症(はいそくせんしょう)や肺梗塞(はいこうそく)を起こし、致死的な状態に陥ることがあります。深部静脈血栓症を予防するために施設によっては血液を固まりにくくする薬を使用したり、機械を使い足を持続的にマッサージすることもあります。手術後には許可の出ている範囲内で体を動かすことが大事です。

手術の傷に細菌が感染して「うむ」ことを創部感染といいます。腸にいる細菌や皮膚に常在する細菌などが原因になります。手術後は免疫力が低下すると考えられるので普段なら排除できるような細菌も感染してしまい創部感染がおきます。

感染の程度により対応の仕方が少し異なりますが、感染が明らかでのたまりがあるような場合は皮膚を縫合している糸を抜き、傷を開いて膿を外に出すようにします。膿が溜まっていることを改善しない限り感染はよくなりません。また傷をしっかりと治すには栄養をしっかりととり全身の状態を改善することが必要です。

縫合不全は繋ぎ目からものが漏れることです。
食道を切除した後には食道の代わりとなるものを作る必要があります。再建と言います。胃、空腸、結腸などを使って代わりの臓器を作ります。代わりとなる臓器は食道の断端と繋ぎ合わせる必要があります。

臓器をつなぎ合わせるには、人の手で裁縫のように縫ったり機械で縫ったりします。縫うことを縫合と言います。縫合不全は縫い目のくっつきが悪いことで起きます。縫合不全が起きたらしばらく食事を止めて縫合した場所がくっつくのを待ちます。また漏れが多いときには漏れたものが体の中に溜まらないように管を入れて出すこともあります。

縫合不全は、縫った場所の血流が悪いなどで治りにくい場合があります。縫合不全が自然に治らないと予想された場合は再手術などの治療法があります。

縫合不全は放射線療法をした人や糖尿病などの持病がある人に多いことが分かっています。医師は縫合不全を起こす危険性が高い人の手術後には特に注意しています。

食道の近くには胸管という管があります。胸管は太いリンパ管です。胸管の中は、脂肪分を多く含んだリンパ液が流れています。手術で胸管が傷付いたことにより、リンパ液がもれ出る状態が乳糜胸です。乳糜とはもともとミルク粥のことですが、見た目が似ていることからリンパ液が溜まっている状態を乳糜と呼びます。

乳糜胸は食事が開始されて気づかれます。胸に入った管から白い液体が出てくることで診断が可能です。乳糜胸になったら一度食事を中止して栄養を点滴で補給して乳糜胸の改善をはかります。乳糜胸の治療は周囲が固める薬品を注入したりして治療を行います。乳糜胸は大量の胸水の原因となったり、長引くと低栄養などになり命に危険を及ぼすことがあります。そのときには再手術をして胸管を縛ってリンパ液が出ないようにするなどの処置をします。

腹部の手術後にはある程度の確率で腸が動かなくなる腸閉塞という合併症が発生します。食道がんは胸腔内にある臓器ですが、再建に使う臓器は胃や小腸(空腸)という腹部の臓器なのでお腹を切る必要があります。このため腸閉塞がおきる可能性があります。腸閉塞にもいくつか種類があります。

 手術の後によく起こるのは麻痺性腸閉塞です。手術による影響が腸管に及び、腸が動きを止めてしまうことが原因になります。一番気を付けなければならない腸閉塞は絞扼性腸閉塞です。絞扼性腸閉塞とは腸が捻(ねじ)れて腸への血流がなくなり腸が壊死する危険な状態です。この2つの腸閉塞を手術後に見分けることが重要です。腸閉塞は早期に対応する必要があるので手術後、医師は腹部の診察を繰り返し行い適宜レントゲン撮影なども行います。腸閉塞でも手術の必要がないと判断した場合は食事を一時中止して腸を休ませます。
 
腸閉塞(麻痺性、閉塞性)の治療として以下の方法があります。

  • 食事を止める
  • 経鼻胃管、またはイレウスチューブの挿入
  • 脱水を予防するために点滴を行う
  • 消化管の動きを良くする薬の内服

麻痺性腸閉塞や閉塞性腸閉塞では、腸を安静にするために食事を一時中止します。飲水は許可されることもありますが、脱水になりやすいので十分な点滴を行い、後述する経鼻胃管やイレウスチューブを鼻から胃や腸まで挿入して腸液を身体の外に出して腸管の負担を軽減します。また消化管の動きをよくする漢方薬(大建中湯)などを飲んで腸の動きが良くなるのを待ちます。

図:経鼻胃管のイラスト。

経鼻胃管は細長いチューブです。鼻から入れて胃まで挿入し、胃液を抜くことを行います。経鼻胃管のことをNGチューブ(nasogastric tube)という施設もあります。
イレウスチューブは経鼻胃管より長いもので先端が胃の先の腸まで到達することができます。
 

漢方薬の大建中湯は消化管運動を改善する効果を期待して使われることがあります。

大建中湯は乾姜(カンキョウ:生姜の根茎を乾燥したもの)、人参(ニンジン)、山椒(サンショウ)という3種類の生薬から構成されます。3種類とも食品などとしても比較的身近なものです。大建中湯は、一般的には「お腹や手足が冷えて腹痛、吐き気、腹部膨満感などがある」ような状態に適するとされています。

大建中湯は腸管血流量の増加作用や抗炎症作用などをあらわし、術後の腸閉塞腸閉塞による腹痛、膨満感などの改善に対して有用とされています。また神経伝達物質セロトニン系への作用、消化管ホルモンであるモチリンの分泌促進作用、知覚神経への作用などによって腸管収縮などを促すことで胃などの切除後に生じる消化管運動障害を改善する効果が期待できるとされています。

手術は十分に止血が行われていることを確認して終了しますが、手術後に出血がわかることもあります。手術後は胸にドレーンという管を入れて空気や液体が溜まらないようにしています。ドレーンから血が出てきた時は出血があるとわかります。

手術後の出血はそのまま経過観察できるものから再手術が必要なものまであり、血液検査やドレーンからの血の量などから判断されます。

せん妄譫妄、せんもう)とは、軽度から中等度の意識混濁に幻覚、妄想、興奮などの様々な精神症状をともなうものとされます。たとえば話しかけても反応が通常より悪くなり、見えないものが見えたり、妄想をしていると思われる発言が繰り返されたり、異常に興奮したりしている状態です。

せん妄は高齢者に起こりやすいことが知られています。電解質のバランスが崩れることなども原因の一つと考えられています。手術などで身体にストレスが加わり環境が大きく変わることなども関わっています。

せん妄に対しては薬物療法に効果があります。あまりにもせん妄の状態が重度で患者さんや身の回りの人に危険が及ぶと判断されたときには、やむをえず身動きができないようにすることがあります。これは手術後でドレーンなどの管が身体に入っているのを抜いたりすることを予防するためです。
せん妄は一時的なことが多く、身体の回復に伴い改善することが多いですが、頻繁にせん妄状態に陥るときには精神科の医師によって専門的な治療を開始されることがあります。

食道がんの手術時間は一般的には8-10時間です。手術時間を説明されるときには麻酔の時間を含めずに説明されることもあるので、付き添うご家族は手術室での滞在時間も合わせて聞いておくとよいと思います。

手術時間は手術の方法によっても変わります。例えば胸腔鏡を併用するのか開胸で手術をするのかでも手術時間は変わります。食道を摘除したあとには腸や胃で食道の代わりとなる通り道を再建する必要がありますが、再建法によっても手術時間は変わります。

手術時間は手術がうまく行ったかどうかの基準にはならないことも大事です。体型などによって手術が速く進む患者さんも時間がかかる患者さんもいます。手術時間が長引くと上手くいかなかった訳ではなく、逆に手術時間が短かったから上手くいったとも限りません。

もし手術中に大きな変更があるときには手術中にも執刀医もしくは主治医から説明があるのが普通です。それがなければ手術が終わるのを待つことに徹することをお勧めします。待ち時間は心配でいてもたってもいられないと思います。患者さんも同じです。手術後には労いの言葉をかけてあげてください。

朝から手術が始まったとして、次に目覚めるともうとっくに夕方かもしれません。手術室に入り麻酔がかかり、意識が遠のいたと思ったら次の瞬間には「手術が終わりましたよ」という声で目覚めることになると思います。

手術の当日の夜はなかなか眠れないと思います。時計を何度も見て、なかなか時間が過ぎていかないことに驚く人もいます。手術当日はとにかくじっとして体を休めることに専念します。医師や看護師が何度も見に来ると思います。手術がうまくいかなかったわけではありませんので安心してください。手術の直後は特に慎重に経過をみる必要があるのです。

手術後、1日目には検査結果などから問題ないと判断され、立位(立ち上がる)など最低限の動きを許可されることもあります。無理せずに少しずつ体を動かすことが重要です。いきなりは体が言うことを聞いてくれないものです。また食道がんの手術後は体に多くの管が挿入されています。誤って引っ掛けて抜けてしまってはおおごとです。体はまだ言うことを聞いてはくれません。何をするにも周りの人に一声かけてからするようにしましょう。病院によってはICUで何日か過ごしたあとに一般病棟に帰ることもあります。

一般病棟では少しずつできる範囲で身の回りのことをやっていくことが体を回復させる近道です。まだドレーンなどの管がつながったままなので、無理は禁物です。その後順調であれば、少しずつ体の調子が上向いてきて管も一つ一つ外れていきます。

管の多くが抜けて点滴もなくなるところまでくれば少しずつ回復が実感できてきて、自信も出てくるかもしれません。無理は禁物ですが、少し負荷がかかる程度には病棟の中を歩いたりしてみてもいいでしょう。食事が始まっていれば、ゆっくりと食べるようにしてください。食道がんの手術後は誤嚥をしやすいので注意が必要です。食事をたくさんとったからといっていきなり体力が回復するわけではありません。食欲がないのに無理に食べる必要はありません。むしろ食欲がないことは体の異変を知らせるサインかも知れません。体調が少し変だなと思ったりした場合には、担当医に積極的に聞いて不安を解消してください。

退院が近づいてきたら、退院後に注意するべきことをしっかりと質問して確認しておくことをお勧めします。

食道がんの手術後の食事で注意する点を挙げます。

  • 時間をかけて
  • 回数を分けて
  • 無理をしない

食道を摘除した後には、胃や小腸を使って食道の代わりとなるものを作り直します。多く用いられるのは胃です。胃を細長くして食道の代わりとします。胃管といいます。胃管をつくると胃の容量が減ってしまいます。このために食べ物を十分に溜めておいたり消化することができなくなります。胃の容量が減ったことを補う方法は、食事に時間をかけて口の中で小さくすること、1回に食べる量を減らして食事の回数を多くすることです。

手術の後は体力をつけないといけないと思って無理して食事の量を増やす方向に考えてしまいがちですが、食事量は徐々に多くしていくほうが身体への負担も少なくなります。どうしても食が進まない場合には栄養価の高いジュースのようなものもあるので医師、栄養士や看護師に相談してみてください。

食道がんの手術に合わせる抗がん剤治療は手術前に予定するのが標準的です。手術前の抗がん剤治療は生存期間を延長することが分かっています。ただし手術を受ける人全員に手術前に抗がん剤治療をする訳ではありません。

手術前の抗がん剤治療はステージII-IIIと診断された人を対象にしています。手術前の診断でステージIの人は手術で十分にがんを切除できると考えられているので抗がん剤治療を行わないのが標準です。
しかし手術の前の診断は確実なものではなく手術で摘出した食道を調べてみるとがんの進行が進んでいることはあり得る話です。がんが想定よりも進行していた場合は、再発予防として手術後に抗がん剤治療を検討します。

詳しくは「食道がんの抗がん剤治療はどう使う?」で説明しています。

手術後は、身体の回復を確認して再発を早期に発見するために通院します。手術後は身体の変化に慣れていないこともあるので1か月に1回程度の間隔で診察を受けて体調の変化などを確認します。また毎回ではないですが以下の検査もします。

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 胸部X線写真
  • 頸部・腹部の超音波検査
  • 内視鏡検査
  • CT検査

再発は治療後1年以内に最も多いのですが、時間が経って再発が確認されることもあります。何年か過ぎると「もう完治した」と思えるかもしれませんが、常に再発する可能性はあります。このために定期的な診察を受けることは大切です。

再発の確率が低いと判断した場合、主治医は「もう心配はないから通院をやめていい」と言うかもしれません。それは確率の低い再発を警戒し続けるよりも治療後の生活の負担を減らすことを重視するという意味です。がんの治療後に「完治した」と確かめられる方法はありません。再発に備えつつ治療後の生活を満足できるものにするという、両方の面を考え続ける必要があります。