まんせいべんぴ
慢性便秘
便秘の症状が、一時的でなく長い期間続いている状態
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最終更新: 2016.01.24
慢性便秘の基礎知識
慢性便秘について
- 便秘の症状が長い期間続いている状態
- 主な原因
- 腸の動きが弱くなっている
- 加齢やその他の病気による神経の機能の低下
- 生活習慣やストレスによるもの
- 原因になりうる病気
- 原因になりうる薬剤
- 抗コリン薬
- 抗うつ薬
- カルシウム拮抗薬 など
- 有訴者率(日本国内)
- 男性は人口1000人あたり24.7人
- 女性は人口1000人あたり50.6人
- 若い女性や、高齢の男女に多い
慢性便秘の症状
- 便が数日に1回しか出ない
- お腹が張る
- 腹痛
- お腹が鳴る
- 食欲がない
慢性便秘の検査・診断
- 腹部レントゲン検査:腸の状態を調べる
- 大腸カメラ:程度がひどい場合、その他の病気が隠れていないか調べる
慢性便秘の治療法
- 原因となっている病気がある場合、原因を治療する
- 主な治療
- 生活習慣の改善
- 食生活の改善
- 改善しにくい場合などに下剤を使う
- 予防
- 規則正しい生活
- 便意を我慢しない
- ストレスをためない
- 適度な運動を心がける
慢性便秘に関連する治療薬
塩類下剤
- 便の水分バランスなどを調整することで排便を促す薬
- 便秘は何らかの原因によって腸の動きが弱くなるなどにより排便が順調に行われない状態
- 塩類下剤は腸内で便に水分を含ませ膨大・軟化させることで排便を促す作用をあらわす
- 本剤の中には製剤中の金属イオンなどの作用により胃酸を中和する制酸作用をあらわす薬剤もある
刺激性下剤
- 小腸や大腸などを刺激することで排便を促す薬
- 便秘は何らかの原因によって腸の動きが弱くなることなどにより排便が順調に行われない状態
- 刺激性下剤は腸を刺激することにより排便を促す作用をあらわす
- 本剤は主な作用部位により、小腸刺激性下剤と大腸刺激性下剤に分かれる
ClC-2チャネル活性化剤(クロライドチャネルアクチベーター)
- 小腸で腸管内への水分分泌を促進し、便を柔らかくし腸管内の輸送を高めることで排便を促す薬
- 便秘は排便が順調に行われない状態で、特に慢性便秘では長期間便秘の状態が続いている
- 小腸内に水分分泌に関わるクロライド(ClC-2)チャネルというClイオンの通り道がある
- 本剤はClC-2チャネルを活性化させ腸管内への水分分泌を促進するなどの作用をあらわす
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