ClC-2チャネル活性化剤(クロライドチャネルアクチベーター)
小腸においてクロライド(ClC-2)チャネルというClイオンの通り道を活性化することで、腸管内への水分分泌などを促進し便を柔らかくして腸管内輸送を高めることで排便を促す薬
ClC-2チャネル活性化剤(クロライドチャネルアクチベーター)の解説
ClC-2チャネル活性化剤(クロライドチャネルアクチベーター)の効果と作用機序
ClC-2チャネル活性化剤(クロライドチャネルアクチベーター)の薬理作用
便秘は排便が順調に行われない状態で、なんらかの原因によって腸の動きが弱くなっていたり神経機能が低下することなどでおこる。お腹が張る、げっぷが出るなどの症状があらわれ場合によっては高血圧などが引き起こされることもある。
小腸内(小腸上皮頂端膜)に水分分泌に関わるクロライドチャネル(ClC-2チャネル)というClイオン(Clー)の通り道があり、これが活性化されると腸管内への水分分泌が促進され、便が柔らかくなる。
本剤はCIC-2チャネルに作用しこれを活性化することで腸管内への水分分泌を促進することで、便を柔らかくし腸管内の輸送を高めて排便を促進する。また本剤は腸液分泌促進作用などもあらわし、腸粘膜バリアに対する修復作用などももつ。
本剤は便秘の中でも自発的排便が平均で週3回未満で6ヶ月以上続くような慢性的な便秘などに対して効果が期待できるとされ、便秘型の過敏性腸症候群などへの有用性も考えられている。