2016.10.12 | ニュース

便秘に「電気ハリ」で自然に出た!8週間の鍼治療で20週間持続する効果

中国で1,075人の研究
from Annals of internal medicine
便秘に「電気ハリ」で自然に出た!8週間の鍼治療で20週間持続する効果の写真
(C) seiki14 - iStock

鍼治療は長い歴史の中で進歩を遂げています。電気鍼は最近もよく研究されている手法です。慢性便秘の人を電気鍼で治療する研究から、治療終了後も続く効果が見られたことが報告されました。

中国の研究班が、研究結果を専門誌『Annals of Internal Medicine』に報告しました。

この研究は、慢性の便秘がある人を対象に、8週間で28回の電気鍼治療の効果を調べています。

1,075人の患者が参加しました。参加者はランダムに、電気鍼治療を受けるグループと、ツボを外して打つ偽の電気鍼治療を受けるグループに分けられました。

 

次の結果が得られました。

治療第1週から第8週までの完全自発排便の平均回数は、研究開始時に比べて電気鍼群では1.76回(95%信頼区間1.61-1.89)増加し、偽鍼群では0.87回(信頼区間0.73-0.97)増加した(群間差0.90、信頼区間0.74-1.10、P<0.001)。第9週から第20週までの完全自発排便の平均回数は、研究開始時に比べて電気鍼群では1.96回(信頼区間1.78-2.11)増加し、偽鍼群では0.89回(信頼区間0.94-1.31、P<0.001)増加した。

治療中の鍼関連の有害事象はどちらの群でも頻繁ではなく、すべて軽度または一過性だった。

偽の治療よりも電気鍼治療を受けたグループのほうが、自然に排便する回数が多くなっていました。

治療前と比べて、治療中8週間平均で週あたり1.76回、自然に排便する回数が増えていました

また、治療を終えたあとさらに12週間追跡したところ、治療前に比べて平均で週あたり1.96回、自然に排便する回数が増えていました

鍼治療による重大な事故は起きませんでした。

 

鍼治療は痛みなどを抑える効果が医学的にも検証され、実際の治療として使われています。普通の鍼だけでなく、電気鍼についてもデータが蓄えられてきています。

便秘に悩む人にも電気鍼が役に立つ場面があるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Acupuncture for Chronic Severe Functional Constipation: A Randomized, Controlled Trial.

Ann Intern Med. 2016 Sep 13. [Epub ahead of print]

[PMID: 27618593]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。