乳がんの疲労、不眠、うつの症状を「電気鍼」で治療

乳がんの症状のなかには、疲労や不眠などがあり、これは生活の質(QOL)の低下に結びつくと言われています。今回の研究では、そのような乳がんの症状に対する治療法として、電気鍼の効果を検証しました。
◆乳がん治療後の疲労、不眠に対する電気鍼の効果を検証
電気鍼は、体内に刺した鍼に通電し、鍼の効果を高める治療方法です。
今回の研究では、閉経後の乳がん患者で、
電気鍼は、痛みが出現している部位などに、8週間(最初の2週は週に2回、残りの6週は毎週1回)実施ました。
◆電気鍼で疲労、不眠がより改善
以下の結果が得られました。
12週間の介入と追跡期間で、電気鍼を行うとウェイティングリスト群と比較して、疲労(p=.0095)、不安(p=.044)、うつ(p=.015)が
有意 に改善し、睡眠障害(p=.058)は有意に改善しなかった。
電気鍼を行うことで、乳がん患者の疲労感や不安
乳がんの治療では、手術、
執筆者
Electroacupuncture for fatigue, sleep, and psychological distress in breast cancer patients with aromatase inhibitor-related arthralgia: a randomized trial.
Cancer. 2014 Dec 1
[PMID: 25077452]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。