2015.07.04 | ニュース

乳がん患者のストレスに「瞑想」が効果的

ランダム化比較試験により検証
from Cancer
乳がん患者のストレスに「瞑想」が効果的 の写真
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がんなどの治療の経過において、治療後の患者にうつ症状などの精神的な障害が現れることがあります。今回の研究では、乳がん治療後の女性を対象に6週間、瞑想を取り込んだケアプログラムの効果を検証した結果、瞑想プログラムを行った群では、ストレスとうつ症状が軽減し、さらには全身の炎症反応も減少したことが報告されました。

◆6週間の瞑想プラクティス(MAPS)群と待機群にランダムに分類

今回の研究では、以下の方法で実施されました。

早期乳がんの女性で治療を完了した50歳以下の女性を6週間の瞑想プラクティス(MAPS)群(n=39)と待機群(n=32)にランダムに振り分けた。

瞑想プログラムの「MAPS」という治療を行う群と、比較する期間後にMAPSを行う予定とした待機群に分け、それぞれストレスやうつ症状などの評価を介入前後および3ヶ月後に行いました。

 

◆MAPSによりストレスと炎症関連指標が改善

調査の結果、以下のことが報告されました。

[...]介入後にMAPS群で自覚的なストレスが有意に減少し(p=.004)、うつ症状は多少の軽減が認められた(p=.094)。また、炎症性遺伝子発現(p=.009)や炎症サイン(p=.001)も同様に減少した。

[...]これらの効果は、3ヶ月後までは維持しなかった。

MAPSを6週間行った群で、ストレス、うつ症状が改善し、さらには炎症に関連する検査値も減少しました。

筆者らは、「比較的若年の乳がん生存者において、短い、注意深さに基づいた介入がストレスや行動症状、炎症を誘発するシグナルを軽減する準備的短期的効果を示した」と結論付けています。

 

以前に、瞑想を取り込んだ治療のうつ病への効果を発信しました(http://medley.life/news/item/5541b7bdc05ced2a010fdd03)。さまざまな疾患で悩む患者さんのためにも、精神症状に対する治療法の研究がさらに進むことを期待します。

執筆者

MT

参考文献

Mindfulness meditation for younger breast cancer survivors: a randomized controlled trial.

Cancer. 2015 Apr 15

[PMID: 25537522]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。