まんせいべんぴ
慢性便秘
便秘の症状が、一時的でなく長い期間続いている状態
6人の医師がチェック 65回の改訂 最終更新: 2016.01.24

Beta 慢性便秘についての医師コメント

神経内科医です。神経内科の色々な疾患で、便秘の訴えが聞かれます。必ず便秘の訴えがあるといえる病気はパーキンソン病で、実はパーキンソン病の中核となる症状である動きづらさが出る前から出現すると言われています。パーキンソン病の患者さんの中には、動きづらさよりもこの便秘の方で困るという方もいらっしゃるぐらいです。これは腸の神経にかかわっているので、食物繊維の多い食事を摂ることや適度な運動をするなどの普通の便秘の解消法ではうまくいかず、下剤を使って様子を見ていくしか無いことが多いです。このように、ただの便秘と思っていても思いもかけない稀な病気が隠れていることもあります。
稀なケースにつき述べましたが、その他にも怖い病気が隠れていることがあります。例えば、進行した大腸癌でも便秘が症状として現れることがあります。特に血便を伴っている場合は要注意でしょう。
このように、便秘は意外な病気が隠れていることがあります。何か気になることがあれば受診してみてはいかがでしょうか。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.05.29