糖尿病神経障害に出される薬の特徴、副作用、注意点
糖尿病神経障害は糖尿病によって起こる
目次
1. プレガバリン(商品名:リリカ®)
プレガバリンは痛みやしびれ、特にジンジン・ピリピリといったような痛みに対して効果が期待できる薬です。
糖尿病だけでなく帯状疱疹後や線維筋痛症などによる痛みを和らげる目的でも使われ、多くの「神経の痛み」に対して有効とされている薬です。
神経へ作用することもあって、眠気やふらつきなどの副作用があらわれる場合があります。プレガバリンに関してはコラム「リリカの効果と副作用は?神経障害性疼痛やしびれに対する効果について」で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
2. デュロキセチン(商品名:サインバルタ®)
デュロキセチンは、もともとは抗うつ薬として使われていた薬です。SNRI(
デュロキセチンは糖尿病神経障害、線維筋痛症、慢性腰痛症にも保険で使うことが認められています。
もともとは抗うつ薬ですので、あらわれる可能性がある副作用として眠気や頭痛、めまいなどの精神神経系症状があるほか、吐き気、食欲不振などの消化器症状に注意してください。また頻度はまれですが、
3. エパルレスタット(主な商品名:キネダック®)
エパルレスタットは、糖尿病性神経障害によるしびれや痛みなどの症状を改善します。
副作用が出る頻度はまれですが、腹痛や吐き気などの消化器症状や
エパルレスタットはほかの糖尿病の薬と違って食前(一般的に、食事前30分以内)に飲むので、間違えないよう注意してください。
4. メキシレチン(主な商品名:メキシチール®)
メキシレチンはもともとは不整脈の治療薬ですが、糖尿病性神経障害に伴う痛みやしびれにも使われます。
心臓に影響する薬なので、
5. その他の薬
この他にも、ガバペンチンなどの抗てんかん薬、メコバラミン(主な商品名:メチコバール®)などの
またこれらの薬で痛みの改善が不十分な場合に、オピオイドと呼ばれる種類の、強い痛みに効果が期待できる薬も使われます。最近ではトラマドールというオピオイド成分が痛みの緩和目的としてよく使われてきています。オピオイドには吐き気、眠気、便秘などの副作用もあり、より注意が必要な薬になります。