ようつうしょう
腰痛症
さまざまな原因により、腰が痛くなる病気の総称
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最終更新: 2023.06.28
腰痛症の基礎知識
POINT 腰痛症とは
腰が痛くなる病気の総称です。腰椎捻挫や脊椎圧迫骨折、椎間板ヘルニアといった筋肉や骨の病気が原因になることもあれば、内臓の病気が原因になることもあります。原因によって適した治療法が異なるので、レントゲン検査やCT検査、MRI検査によって原因が詳しく調べられます。手術や薬物療法、リハビリテーションなどがから適した治療法が選ばれます。腰痛症はさまざまな原因で起こり、治療法が原因によって異なるので、詳しく調べられなければなりません。そのためには、整形外科を受診してください。整形外科で異常が見つからない場合は、その後適した診療科を紹介してもらえます。
腰痛症について
腰痛症の症状
- 腰の痛み
- 痛みだけではなく痺れが見られることもある
- 慢性腰痛と急性腰痛(ぎっくり腰など)によって痛みの感じ方は異なる
- 慢性腰痛は重だるい痛み、急性腰痛は鋭い痛みと表現されることが多い
- 痛みに伴い起き上がったり、歩いたり、日常生活に影響することもある
腰痛症の検査・診断
- 触診など
- 筋肉の硬さ、痛みの部位、腱反射(脚気の検査など)によって腰痛の原因を絞る
- 画像検査:骨や神経など腰の状態を確認する
レントゲン 検査CT 検査MRI 検査
- 血液検査:腰痛の原因が筋肉や骨よりも内臓などにないか調べる
腰痛症の治療法
- 手術
- 腰痛の原因が
ヘルニア である場合などに手術が行われることがある - 神経の圧迫を取り除く
- 腰痛の原因が
- 薬物療法
- 鎮痛薬を中心に処方される
- 非
ステロイド 性抗炎症 薬(NSAIDs ) - 筋弛緩薬
- アセトアミノフェン
- 弱オピオイド
セロトニン ノルアドレナリン 再取り込み阻害薬(SNRI)- ワクシニア
ウイルス 摂取家兎炎症皮膚抽出液
- 非
- 他にも内臓の問題がある場合はその状況にあった薬が処方される
- 鎮痛薬を中心に処方される
- リハビリテーション
- 腰の手術後、早期からリハビリテーションを行うことが多い
保存療法 - 筋力をつけたり、腰の痛みが出ないような動き方を覚えるために行う
- 普段の姿勢を改善することも大事
腰痛症に関連する治療薬
非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)(外用薬)
- 炎症や痛みなどを引き起こすプロスタグランジンの生成を抑え、関節炎や筋肉痛などを和らげる薬
- 体内で炎症や痛みなどを引き起こす物質にプロスタグランジン(PG)がある
- PGはシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素の働きなどにより生成される
- 本剤はCOXを阻害しPG生成を抑えることで、炎症や痛みなどを抑える作用をあらわす
- 薬剤によって貼付剤(貼り薬)、塗布剤(塗り薬)など様々な剤形(剤型)が存在する
- 製剤によって使用回数や使用方法などが異なるため注意する
プレガバリン(神経障害性疼痛治療薬)
- 過剰に興奮した神経を鎮め、神経が障害されることで引き起こされる痛みなどを緩和する薬
- 神経障害性疼痛は何らかの原因により神経が障害を受けて引き起こされる神経の痛み
- 神経細胞が興奮すると痛みを引き起こす神経伝達物質が過剰に放出され痛みが生じる
- 本剤は神経の興奮を抑え、神経伝達物質の過剰な放出を抑えることで鎮痛作用をあらわす
- 神経障害性疼痛の例
- 坐骨神経痛、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害など
- 線維筋痛症などに対しても使われることがある
筋弛緩薬
- 脳から筋肉への筋肉緊張の伝達を抑え筋弛緩作用をあらわし、痛みやしびれ感などを緩和する薬
- 筋肉の緊張状態が続くと、肩こり、腰痛、頭痛などがおこりやすくなる
- 筋肉の緊張は脳から脊髄を経て筋肉に指令が伝わることでおこる
- 本剤は脳→脊髄→筋肉と伝わる筋肉緊張の伝達などを抑えて筋肉の緊張を緩和する作用(筋弛緩作用)をあらわす
- 筋肉がつっぱったまま動かなくなる痙性麻痺などに使用する薬剤もある