おーばーゆーすしょうこうぐん
オーバーユース症候群(総論)
身体の一部に長期間負荷がかかり続けることによって生じる、筋や腱、靭帯、骨、軟骨などの障害の総称
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最終更新: 2022.03.16
オーバーユース症候群(総論)の基礎知識
POINT オーバーユース症候群(総論)とは
身体に長期間負荷がかかり続けることによって起こる筋肉や腱、靭帯、骨、軟骨などの障害の総称です。過度な運動や不適切な練習法(身体に合っていない器具の使用や無理などレーニング)が主な原因です。オーバーユース症候群は痛めている箇所を安静にすることによって改善が見込めます。運動のしすぎで関節や筋肉の痛みが続いている場合はオーバーユース症候群が起こっている可能性があります。整形外科で相談してみてください。
オーバーユース症候群(総論)について
- 身体の一部に長期間負荷がかかり続けることによって生じる、筋や腱、
靭帯 、骨、軟骨 などの障害の総称 - 主な原因
- 過度な運動
- スポーツなどでの不適切な練習方法(身体に合わない器具の使用、同一動作の繰り返しなど)
- オーバーユース症候群に含まれる疾患や
症状 名(詳細はそれぞれの疾患を参照) - 十分な安静とストレッチ、サポーターの装着、アイシングなどの患部のケアが重要
- それ以上の治療によっては疾患ごとに異なるが、手術が必要となる場合もある
- 特に関節が変形した場合や神経にダメージのある場合は手術を行うことが多い
オーバーユース症候群(総論)に関連する治療薬
非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)(外用薬)
- 炎症や痛みなどを引き起こすプロスタグランジンの生成を抑え、関節炎や筋肉痛などを和らげる薬
- 体内で炎症や痛みなどを引き起こす物質にプロスタグランジン(PG)がある
- PGはシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素の働きなどにより生成される
- 本剤はCOXを阻害しPG生成を抑えることで、炎症や痛みなどを抑える作用をあらわす
- 薬剤によって貼付剤(貼り薬)、塗布剤(塗り薬)など様々な剤形(剤型)が存在する
- 製剤によって使用回数や使用方法などが異なるため注意する
筋弛緩薬
- 脳から筋肉への筋肉緊張の伝達を抑え筋弛緩作用をあらわし、痛みやしびれ感などを緩和する薬
- 筋肉の緊張状態が続くと、肩こり、腰痛、頭痛などがおこりやすくなる
- 筋肉の緊張は脳から脊髄を経て筋肉に指令が伝わることでおこる
- 本剤は脳→脊髄→筋肉と伝わる筋肉緊張の伝達などを抑えて筋肉の緊張を緩和する作用(筋弛緩作用)をあらわす
- 筋肉がつっぱったまま動かなくなる痙性麻痺などに使用する薬剤もある