ばねゆび
ばね指
指の根本の腱や腱鞘の炎症が進行することにより、「引っ掛かり」が生じることで「ばね現象」が起こる(この状態をばね指と言う)
4人の医師がチェック 47回の改訂 最終更新: 2018.04.27

ばね指の基礎知識

POINT ばね指とは

手の指にはそれぞれ、筋肉が骨にくっついている部位である「腱(けん)」があります。また、腱は「腱鞘(けんしょう)」と呼ばれる構造で囲まれています。手を多く使うことなどによって、腱鞘に炎症が起きている状態を腱鞘炎と呼びます。腱鞘炎が進行すると、指がうまく伸ばせなくなり、がんばって伸ばすとひっかかりがとれて勢いよく伸びるという「バネ現象」が見られます。この状態をばね指と呼びます。症状としてはばね現象、指のてのひら側つけ根の腫れや痛みなどが見られます。診断は問診と身体診察で行いますが、必要に応じて画像検査も行われます。治療は指のできる限りの安静、痛み止めの内服や関節注射などを行います。改善しない場合や、再発を繰り返す場合には手術を行うこともあります。ばね指が心配な方や治療したい方は整形外科を受診してください。

ばね指について

  • ばね指の仕組み
    • 指は腱により伸縮運動を行う
    • 手や指の運動(手を握るなど)のために、前腕にある筋肉が腱を通して力を伝える
    • この運動の途中で、指を曲げる際に使用する腱(屈筋腱)が浮き上がらないように押さえの役割をしているのが、靭帯性腱鞘と呼ばれるものである(例えると、ベルトとベルト通しの関係)
  • 靱帯性腱鞘の指の付け根付近では、負荷がかかりやすいため、腱や腱鞘に炎症が生じやすい
    • 炎症が原因となり、指の根本の腱や腱鞘が太くなることで、靭帯性腱鞘との間に「引っ掛かり」が生じ、「ばね現象」が起こる
  • 部位としては、母指(親指)、中指に多く起こる
  • 主な原因として、手指の使いすぎがあるが、その他、糖尿病、リウマチ、透析患者、更年期女性、妊娠出産期女性もリスクとなる

ばね指の症状

  • 軽症
    • 指の付け根の痛み、腫れ、熱感
    • 症状は朝方に強い
    • 手指の使用により症状が軽減することもある
  • 中等症
    • 進行すると、引っ掛かりによりばね現象が生じる
  • 重症
    • さらに進行すると、指が動かなくなる

ばね指の検査・診断

  • 症状から診断
    • 指の付け根の腫脹や圧痛
    • ばね現象
  • 糖尿病、リウマチ、透析患者では複数の指に生じやすい
  • 画像検査
    • 必要に応じてレントゲンX線)検査などを行う場合もある

ばね指の治療法

  • 保存療法
    • 局所の安静(シーネ固定)
    • 腱鞘内ステロイド注射(特にトリアムシノロン)
    • 保存療法で一旦改善すれば、数か月程度は症状が出ないことが多いが、その後の再発がある
  • 手術療法
    • 改善しない場合、再発を繰り返す場合は、腱鞘切開術(腱鞘の鞘を開く)を実施


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