やきゅうかた(すいえいかた)
野球肩(水泳肩)
野球や水泳などのスポーツで肩関節に負担がかかることで起こる障害の総称。
5人の医師がチェック 20回の改訂 最終更新: 2022.03.11

野球肩(水泳肩)の基礎知識

POINT 野球肩(水泳肩)とは

野球(特に投球動作)やテニス(特にサーブ)、水泳など、腕を大きく振る動作を繰り返すスポーツで生じる肩の痛みです。その原因は関節包(関節を包む膜)や、筋肉、骨などの損傷などです。損傷の程度や部位によって、症状が現れやすい部位や動作が異なります。野球肩が疑われる人には診察や検査が行われますが、特にMRI検査という磁気を利用した画像検査が重要になります。治療法には手術を行う積極的なものもあれば、肩を休めて自然治癒を待つ保存的なものもあり、損傷の程度や、怪我を負った人の考え方などを考慮して、治療法が選ばれます。野球肩が心配な人は整形外科を受診して詳しく調べてもらってください。

野球肩(水泳肩)について

  • 野球や水泳などのスポーツで肩に負担がかかることを繰り返すことで起こる障害の総称
    • 野球(水泳)に限らず、肩を大きく回すことの多いスポーツで起こる
    • バレーボール、テニス、バトミントン、やり投げなど
  • 肩を使いすぎて、周囲の組織に炎症などが起きた状態
  • 含まれる病態
    • インピンジメント症候群:肩の運動時に関節で組織同士がぶつかる(インピンジする)という症状の総称
    • 肩腱板損傷、腱板炎
    • 関節唇損傷
    • 上腕二頭筋腱炎
    • 滑液包炎
    • 上腕骨骨端線障害(リトルリーグショルダー)
    • ベネット損傷
    • 肩関節不安定症 など

野球肩(水泳肩)の症状

  • 肩関節の運動時に激痛が走る
    • 痛みがでる動きや腕の角度などは様々

野球肩(水泳肩)の検査・診断

  • 画像検査:肩の状態を確認するために行う
    • レントゲン
    • MRI:レントゲンで詳しい状態がわからない場合に行う検査

野球肩(水泳肩)の治療法

  • まずは保存療法を行う
    • 肩関節の安静
    • 運動時のフォームの矯正
    • 全身の関節のストレッチや筋力トレーニングなど
  • 腱板断裂や関節唇損傷が重度の場合は手術を行う

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