[医師監修・作成]緑内障の症状について:視野の欠損や発作時の症状(頭痛や目の痛み) | MEDLEY(メドレー)
りょくないしょう
緑内障
眼球内部の圧力が上がることで、眼の視神経に障害が生じ、視野に障害が出る病気
9人の医師がチェック 167回の改訂 最終更新: 2022.07.25

緑内障の症状について:視野の欠損や発作時の症状(頭痛や目の痛み)

緑内障では視野が欠けたり視野が狭くなったりします。しかし、緑内障の初期にはほとんど自覚症状がないので、気づいた時には進行していることが少なくありません。ここでは初期症状が気づかれにくい理由や進行したときの症状、失明の危険性もある緑内障発作の症状について説明します。

1. 緑内障の初期の症状について

緑内障では視野が欠けたり視野が狭くなったりします。しかし、緑内障は初期の段階では自覚症状がほとんどありません。特に片目だけ緑内障を発症している人には症状が自覚されにくいです。その理由として、人は普段、両目を使ってものを見ていることが挙げられます。

片目に多少の視野の異常があっても、もう片方の目が正常であれば、両目でみることで「視野の欠け」が補われ、異常に気づきにくくなります。また、両目に緑内障が起きたとしても、視野の欠けが両目とも同じように進行するわけではないので、互いの視野を補い合って、見えにくさに気づきにくくなります。そのため、緑内障がかなり進行してから気づかれることが多いです。

2. 緑内障が進行したときや末期の症状について

緑内障が進行すると自覚症状が現れ始めますが、次の2つの症状が特徴的です。

  • 暗転:視野の中で見えにくい部分が現れる
  • 視野狭窄:見える範囲が狭くなる

暗転や視野狭窄はかなり進行してから自覚されることが多いです。そのまま進行すると、視野の大部分が欠けてしまい末期では失明状態に近くなります。失明と聞くと不安になるものですが、緑内障になったからといって全ての人が失明するわけではありません。 また、緑内障の進行スピードには個人差があるので、どのくらいで失明に至るかは一概には言えません。

緑内障は眼圧を下げることで症状の進行を食い止めることができます。できるだけ長く視力を維持するために、長期間に渡ってきちんとした治療を続けることが必要です(治療の詳しい内容は「緑内障の治療」を参考にしてください)。

3. 急性緑内障発作の症状について

一般的な緑内障は緩やかに眼圧が上昇しますが、急激に眼圧が上昇して症状が現れることがあり、これを急性緑内障発作と言います。緑内障のなかでも、閉塞隅角緑内障というタイプに起こりやすいです。(閉塞隅角緑内障については「緑内障の原因」を参考にしてください。)急性緑内障発作は短時間(数時間から数日)で失明に至る可能性があるので、一刻も早く診察を受けなければなりません。

急性緑内障発作が起こると主に次のような症状が現れます。

  • 目の痛み
  • 目のかすみ
  • 目の充血
  • 頭痛
  • 吐き気

上記のような症状が現れると急性緑内障発作が疑われます。しかし、発作が起こったからといって、上記の症状の全てが現れるという訳ではない点には注意が必要です。疑わしいと考えられる場合は医療機関を受診して詳しく調べてもらってください。もし、過去に緑内障の指摘を受けたことがある人は、その旨をお医者さんに必ず伝えるようにしてください。

【参考文献】

・日本緑内障学会緑内障診療ガイドライン作成委員会. 緑内障診療ガイドライン(第4版), 日眼会誌 122 巻 1 号, 2018
・UpToDate Angle-closure glaucoma Author:Jennifer S Weizer, MD This topic last updated: Jun 14, 2018.