へいそくぐうかくりょくないしょう
閉塞隅角緑内障
眼球内の水分(房水)の出口(隅角)が閉塞してしまうことで、眼球内の水が溜まり続けて眼圧が高くなる病気
6人の医師がチェック 92回の改訂 最終更新: 2017.12.06

閉塞隅角緑内障の基礎知識

閉塞隅角緑内障について

  • 眼球の中を満たしている房水の出口(隅角)が詰まり、房水が眼球内に溜まる病気
    • 房水は眼の中の毛様体という部分で作られ、角膜と水晶体の間にある隅角から流れ出している
    • 房水が存在することで眼の中に一定の圧力(眼圧)が保たれている
    • 隅角が狭くなったり塞がってしまうと、房水が溜まり眼圧が持続的に高くなる
    • 眼圧が高いと視覚を伝える視神経がダメージを受け、視力低下や視野狭窄などの症状が起こる
    • 急激に眼圧が高くなった場合、数時間で失明することもある
  • 主な原因
    • 解剖学的に隅角が狭くなっている場合
      ・前房(眼球の前部、虹彩と角膜の間)が狭い
      ・眼軸長(角膜の一番前から網膜の一番奥まで)が短い
      ・角膜の直径が短い
      ・水晶体が厚い
      ・水晶体が前方に移動している  など
    • 加齢によるもの
    • 散瞳誘因(主に眼科検査薬で用いる散瞳薬)による場合  など

閉塞隅角緑内障の症状

  • 急性発作が起こると突然眼圧が高くなり以下の症状が起きる
    • 激しい目の痛み
    • 充血
    • 眼のかすみ
    • 視力低下
    • 頭痛
    • 吐き気
    • 嘔吐
  • 放置していると失明することもあるので注意が必要である

閉塞隅角緑内障の検査・診断

  • 眼圧検査:目の圧力を調べる
  • 隅角鏡検査:隅角の状態を調べる
  • 超音波生体顕微鏡検査:隅角の形状を調べる
  • 視野検査:視野に歪みや欠損(見えない部分)がないかを調べる

閉塞隅角緑内障の治療法

  • 急性発作を起こしている場合には、数時間以内の早急な対応が必要
    • 眼圧を下げる点眼剤(目薬)を使う
      ・縮瞳薬
      ・炭酸脱水酵素阻害薬
      ・β遮断薬
      ・プロスタグランジン関連薬
    • レーザー虹彩切開術や周辺部虹彩切開術という手術で房水の排出口を作る
      ・房水が流れていくようになり眼圧が下がる
  • 隅角鏡検査にて隅角が狭い場合は症状がなくても、予防目的でレーザー虹彩切開術を行うべきである

閉塞隅角緑内障の経過と病院探しのポイント

閉塞隅角緑内障が心配な方

緑内障は国内だけでも400万人の緑内障患者がいるとされており、眼科の中でとても一般的な疾患です。しかし、その中で閉塞隅角緑内障の患者は緑内障全体の1割未満です。閉塞隅角緑内障の方は、急性緑内障発作といって急激に眼圧(眼球の内部にある水分の水圧)が高まってしまう危険な発作を起こすことがあるため、可能であれば眼科専門医の下で定期的に診察を受けられると安心です。

緑内障の診断は眼圧検査で行います。その際に一般的な視力検査や視野検査も行いますが、総合病院ではなく眼科のクリニックであっても、ほとんどの医療機関で検査が可能ですので、診断のために特別な病院を選択しなければならない、ということはありません。

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閉塞隅角緑内障でお困りの方

緑内障は長期間かけて付き合っていく必要のある病気です。点眼薬(目薬)での治療が基本となります。症状が特にない場合でも、定期的に通院して悪化していないことを確認していく必要があります。

長期的な通院が必要となりますので、何よりも主治医との相性や病院の通いやすさが重要です。医師によって治療方針が大きく変わってくる病気ではありませんので、信頼できて、日常生活の悩みをしっかり相談できる主治医を見つけることがとても大切です。

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