きゅうせいりょくないしょうほっさ
急性緑内障発作
閉塞隅角緑内障(緑内障の1タイプ)による急性発作。頭痛が生じる
3人の医師がチェック 63回の改訂 最終更新: 2017.09.26

急性緑内障発作の基礎知識

POINT 急性緑内障発作とは

人間の目の中は、房水という液体が常に循環しています。房水の出口は黒目の付け根の隅角というところにあるのですが、そこが生まれつき狭い人がいます。生まれつき目が良い人に多いです。急性緑内障発作は隅角が狭い人で、白内障が進んだり、暗いところでうつむいたり、などによって急に隅角が詰まることで起こります。隅角が詰まると、房水は行き場所をなくし、眼の中が房水でパンパンになってしまい、かすみ、眼の痛み、頭痛、眼が真っ赤になるなどの症状が起こります。特にあまりの頭痛に、救急車で運ばれ、くも膜下出血と間違われる人がいます。頭の痛みと共に、眼のかすみがあったら、医師に伝えましょう。治療は眼科で、点滴や内服薬で眼の圧を下げ、レーザーで茶目に穴をあけるか、白内障の手術をすることになります。ほとんどの人が元の見え方に戻りますが、発見が遅れると視野が欠けたり、失明したりします。

急性緑内障発作について

  • 緑内障には、閉塞隅角緑内障開放隅角緑内障の2タイプがある
  • 急性緑内障発作は、目の構造の一つである隅角が閉じており、目の中を循環する房水の流れが滞ることが原因で、眼圧が上昇し続けた状態
    • 失明を防ぐために早急な治療が必要な緊急性の高い状態

急性緑内障発作の症状

  • 自覚症状
    • 眼の痛み
    • 頭痛
    • 吐き気
    • 視力低下(放置していると失明することもある)
  • 他覚症状
    • 目の充血
    • 瞳孔(黒目の中心の部分)が大きくなる
    • 角膜(黒目の部分)に異常が生じる(むくみや濁りなど)

急性緑内障発作の検査・診断

  • 急性緑内障発作では、目の状況とその他の症状と併せて総合的に診断する
  • 以下は閉塞隅角緑内障に関する検査である
    • 眼圧検査:目の圧力を調べる
    • 隅角鏡検査:隅角の状態を調べる
    • 超音波生体顕微鏡検査:隅角の形状を調べる

急性緑内障発作の治療法

  • 以下、急性緑内障発作時の治療について述べる
  • 薬物治療
    • 高張浸透圧薬
      ・マンニトールやグリセオールの点滴を行う
    • 縮瞳作動薬
      ・ピロカルピン点眼を行い縮瞳させることで眼圧を下げる
    • 炭酸脱水酵素阻害薬
      ・房水が作られるの抑制して眼圧を下げる
  • 手術療法
    • レーザー虹彩切開術や手術的虹彩切除術がある
    • 十分に眼圧を下げてから実施する必要がある

急性緑内障発作の経過と病院探しのポイント

急性緑内障発作が心配な方

急性緑内障発作を診療する専門は眼科医師ですが、診断がつく前に急激な頭痛で、原因が眼だと思わずに救急科を受診する方も多いです。しかし急性緑内障発作は緊急での対応が必要な病気です。急激で非常に強い眼の痛みが出現し、眼が充血して吐き気を伴うことがあります。数時間単位での迅速な対応が必要で、この発作が疑わしい場合はすぐに近くの眼科(眼科がなければ総合病院の救急外来)を受診する必要があります。

とりあえずの応急処置は眼科があれば病院でもクリニックでも行うことができますが、点滴治療などの処置を行うこともありますので、もし近くにあればクリニックではなく病院の眼科受診が勧められます。

急性緑内障発作は、急激に眼球内部の圧力が高まって、1日から数日以内に失明につながる緊急性の高い状態です。緑内障発作だと気づかずに、頭痛だと思って内科を受診し、診断がつかないまま治療が後れてしまうことがあります。もともと緑内障(特に閉塞隅角緑内障)のある方は注意が必要です。

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