えーぴーてぃーてぃ(かっせいかぶぶんとろんぼぷらすちんじかん)、ぴーてぃー(ぷろとろんびんじかん)
APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)、PT(プロトロンビン時間)
1人の医師がチェック 1回の改訂 最終更新: 2025.09.24

基準値(参考)

一般的には30-40秒が正常とされていますが、試薬・測定法で差が生じることがあるので、検査を受けた施設の基準値を参考にしてください

延長するとき

  • APTTのみ延長:血友病、von Willebrand病、抗リン脂質抗体症候群(APS)、凝固因子欠乏症(第Ⅷ, Ⅸ, Ⅺ, Ⅻ因子)
  • PTのみ延長:凝固因子欠乏症(第Ⅶ因子)
  • APTT, PTともに延長:ビタミンK欠乏症、播種性血管内凝固DIC)、肝機能障害、異常蛋白血症(骨髄腫など)、プロトロンビン欠乏症・異常症、無フィブリノゲン血症・フィブリノゲン異常症、そのほかの凝固因子欠乏症(第Ⅴ, Ⅹ因子)、大量出血

詳細

私たちの身体には、出血してしまったときに血を止めるための働きが備わっています。この働きを凝固系と言います。凝固系には内因系、外因系、という2つのルートがあります。例えばガラスが刺さったとき、血管の細胞が傷つくことでスタートするのが内因系のルートです。一方、傷から血液が血管の外に出て、細胞同士の隙間にある組織液と混ざってスタートするのが外因系のルートです。どちらのルートでも凝固因子という物質が働いており、最後に共通系というルートをたどって、フィブリンというタンパク質が作られることで血が固まります。
血液検査において、内因系の働きを反映しているのがAPTT(活性化トロンボプラスチン時間)、外因系の働きを反映しているのがPT(プロトロンビン時間)です。凝固にどれくらいの時間がかかるかを測定しています。凝固因子の働きに問題があるとAPTTやPTは延長します。

APTTのみが延長するとき

内因系で働く凝固因子に問題があると考えられます。
例:血友病、von Willebrand病、抗リン脂質抗体症候群(APS)、凝固因子欠乏症(第Ⅷ, Ⅸ, Ⅺ, Ⅻ因子)

PTのみが延長するとき

外因系で働く凝固因子に問題があると考えられます。
凝固因子欠乏症(第Ⅶ因子)

APTT, PTのどちらも延長するとき

内因系で働く凝固因子、外因系で働く凝固因子にともに問題がある場合や、共通系の凝固因子に問題がある場合が考えられます。
例:ビタミンK欠乏症、播種性血管内凝固DIC)、肝機能障害、異常蛋白血症(骨髄腫など)、プロトロンビン欠乏症・異常症、無フィブリノゲン血症・フィブリノゲン異常症、そのほかの凝固因子欠乏症(第Ⅴ, Ⅹ因子)、大量出血

また、PTやAPTTは血をさらさらにする薬の効き具合を調べるために測ることもあります。具体的にはワーファリンではPT、ヘパリンではAPTTの値を参考にしながら調整します。