ばっどきありしょうこうぐん
バッドキアリ症候群
肝臓から流れ出す静脈が何らかの原因で詰まることで、門脈圧が上昇する病気。肝臓だけでなく他の臓器にも障害を引き起こす
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最終更新: 2017.12.14
バッドキアリ症候群の基礎知識
POINT バッドキアリ症候群とは
バッドキアリ症候群は肝臓から流れ出す静脈が何らかの原因で詰まることで門脈圧が上昇する病気です。肝臓だけでなく他の臓器にも障害を引き起こします。主な症状は疲れやすい・腹水・足のむくみ・下肢静脈瘤・脾臓の腫れ・貧血などになります。 症状や身体診察に加えて、CT検査や超音波検査を用いてバッドキアリ症候群を疑い、肝生検を行って診断します。血管のつまりや狭窄に対しては手術やカテーテル治療を行い、門脈圧の上昇に対しては薬物を用いて治療します。バッドキアリ症候群が心配な人や治療したい人は、消化器内科・消化器外科・内視鏡科を受診して下さい。
バッドキアリ症候群について
- 肝臓から流れ出す静脈が何らかの原因で詰まることで、門脈圧が上昇する病気。
- 肝臓だけでなく他の臓器にも障害を引き起こす ・
- 人口100万人に2.4人の
有病率 - 年間300人の方がかかる
- やや男性が多い(女性の1.5倍)
- 平均
発症 年齢36歳(男性)、47歳(女性)
- 難病に指定されており、申請を行えば症状の進行具合によって医療費の補助を受けることができる