もんみゃくあつこうしんしょう
門脈圧亢進症
色々な原因により、門脈(胃・腸などから、吸収した栄養分を肝臓に運ぶ輸送路)の血圧が高くなった状態
5人の医師がチェック 97回の改訂 最終更新: 2017.12.06

門脈圧亢進症の基礎知識

POINT 門脈圧亢進症とは

門脈圧亢進症は門脈(胃・腸などから、吸収した栄養分を肝臓に運ぶ輸送路)の血圧が高くなった病気です。肝硬変・日本住血吸虫症・バッド・キアリ症候群などが原因となりますが、原因不明の特発性門脈圧亢進症も少なくありません。主な症状は吐血・下血・お腹が張るなどになります。 症状や身体診察に加えて、血液検査・超音波検査・CT検査などを用いて診断します。原因となっている病気の治療が基本になりますが、静脈瘤から出血した場合は内視鏡を用いて止血する場合があります。門脈圧亢進症が心配な人や治療したい人は、消化器内科・消化器外科・内視鏡科を受診して下さい。

門脈圧亢進症について

門脈圧亢進症の症状

  • 吐血下血
    • 食道静脈瘤による(食道の下の部分や、胃の上側にある静脈が大きく腫れ、出血しやすくなる)
  • 貧血によるふらつき辞めまい
    • 肝臓に流れにくくなった血液が脾臓により多く流れるようになり、脾臓で血液の成分が壊されてしまう
  • 腹水によるお腹の張り
    • おなかに水が溜まる
  • 肝性脳症:本来代謝されるはずの神経障害物質(アンモニアなど)が、脳へ流れる事により、意識障害が発生する
  • 胃腸症:胃腸の血管が拡がり、胃腸のむくみや出血が生じやすくなる

門脈圧亢進症の検査・診断

  • 血液検査:肝機能を調べる
  • 画像検査:食道静脈瘤、胃静脈瘤、腹水の有無や状態を調べる
    • 超音波検査
    • 腹部血管造影検査
    • 腹部CT検査
    • MRI検査

門脈圧亢進症の治療法

  • 原因となっている疾患に対する治療
  • 食道静脈瘤、胃静脈瘤からの出血が起きた際には、内視鏡を用いて止血を行い、薬物療法を行う
    • β遮断薬、血管拡張薬で門脈圧を下げる
  • 食道静脈瘤、胃静脈瘤の出血予防には、内視鏡を使って静脈瘤に硬化剤を入れる方法と、静脈瘤をしばる方法がある

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