にほんじゅうけつきゅうちゅうしょう
日本住血吸虫症
寄生虫の一種である日本住血吸虫によって起こる感染症。下痢や血便などの症状を起こすが、国内では1996年に撲滅宣言が出されている
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最終更新: 2017.12.06
日本住血吸虫症の基礎知識
POINT 日本住血吸虫症とは
日本住血吸虫が体内に寄生することで起こる感染症です。以前は川や田んぼに住むミヤイリガイに寄生する日本住血吸虫が体内に進入する形で感染が起こる場合が多かったですが、現在はミヤイリガイの生息地域が人間の居住地域と重なりにくくなってきたので、日本住血吸虫症の患者はいなくなりました。感染が起こると発疹やかゆみが出現し、その後に発熱や咳、便秘などが起こります。感染が長引くと肝硬変や肝細胞癌になることもあり、早期に発見することが大切です。 現在の日本では感染の心配は殆どありませんが、流行地域に行った後に上記の症状が出てきたら気をつけなければなりません。疑わしいと思った場合は感染症内科を受診して下さい。
日本住血吸虫症について
日本住血吸虫症の症状
日本住血吸虫症の検査・診断
- 検便で虫卵が出ないか確認する
- 正確な診断には血液検査が必要
- 感染後6〜8週間後に感染者に
抗体 ができた段階で行う
- 感染後6〜8週間後に感染者に
日本住血吸虫症の治療法
- プラジカンテルという
駆虫薬 を使用する- この薬は成虫に効果があるため、体内に入った幼虫が成虫になるのを見計らって服薬する
- ワクチンがないため、住血吸虫のリスクがある地域では淡水に入らないなど予防することが重要
日本住血吸虫症が含まれる病気
日本住血吸虫症のタグ
日本住血吸虫症に関わるからだの部位



