へんけいせいこかんせつしょう
変形性股関節症
何らかの原因で股関節の軟骨が擦り減ったり変形することで、股関節の骨が破壊されたり変形した状態
6人の医師がチェック 92回の改訂 最終更新: 2018.05.29

変形性股関節症の基礎知識

POINT 変形性股関節症とは

主に子供の時に股関節の病気や発育障害があり、ある程度大人になってから後遺症で股関節の変形や痛みを生じる病気です。女性に多く起こります。近年は高齢化が進み、特に明らかな原因となる病気にかかったことがなくても、年齢とともに変形性股関節症を発症してくることもあります。症状としては股関節、すなわち脚の付け根が歩き始めや立ち上がりの際に痛むのが特徴です。重症になると痛みが強くなり、じっとしていたり寝ている際にも痛むことがあります。診断は問診、診察、レントゲン(X線)検査などで行います。必要に応じてCT検査やMRI検査も行われます。治療としては、まずは股関節の負担を減らして大事に使っていくことになります。肥満の場合にはダイエットをする、心理的に抵抗がなければ杖を使用するなどします。痛みが強い時には痛み止めも使用します。また、筋力の低下を予防するために、プールで歩くなど股関節に負担の少ないリハビリが推奨されます。症状が強い場合には手術を行うこともあります。変形性股関節症が心配な方や治療したい方は整形外科を受診してください。

変形性股関節症について

  • 何らかの原因で股関節の軟骨が擦り減ったり変形することで、股関節の骨が破壊されたり変形した状態
  • 一次性二次性に分けられる
    • 一次性:原因不明
      ・近年は高齢化に伴い、特に原因のハッキリとしない、加齢に伴う変形性股関節症が増えてきている
    • 二次性:他の病気などによって起こる
      ・主な原因
       ・股関節の形成不全など、小児期の病気の後遺症(全体の8割を占める)
       ・関節リウマチ
       ・関節炎
       ・骨粗しょう症
       ・肥満
       ・激しいスポーツ など
  • 頻度
    • 高齢者の約5%程度にみられ、多くが女性である
    • 40-50歳代以降でなりやすい
  • 血縁者に遺伝する場合もある

変形性股関節症の症状

  • 主な症状
    • 股関節の痛み(特に立ち上がりや歩き始めの痛み)
    • 股関節の可動域制限(股関節が曲がらなくなる)
      ・足の爪切りが難しくなる、靴下が履きにくい、和式トイレが使いにくい、正座が出来ない、など
  • 症状がひどくなると寝ていても痛みが出たり、歩けなくなったりする

変形性股関節症の検査・診断

  • 主な検査
    • レントゲンX線)検査:骨の様子や、関節が狭くなっているかを調べる
  • レントゲンで十分な情報が得られない場合にはCT検査やMRI検査でより詳しく調べることがある

変形性股関節症の治療法

  • まずは保存的治療を行う
    • ダイエット:体重を減らすことで股関節への負担を減らす
    • NSAIDs:痛み止めの薬
    • 運動療法(筋力トレーニング、プールでの運動など)
      ・股関節に負担をかけすぎると逆効果なので、専門家の指導のもと行う
  • 症状が強く、保存的治療での対応が困難であれば手術を行う
    • 骨切り術:関節の骨を安定する形に整える
    • 人工股関節手術:骨の変形が激しく、骨切り術で対応出来ない場合は人工の骨を入れる
  • どのタイミングでどの治療法を行うかは施設によって異なる場合がある

変形性股関節症に関連する治療薬

非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)(内服薬・注射剤)

  • 体内で炎症などを引きおこすプロスタグランジンの生成を抑え、炎症や痛みなどを抑え、熱を下げる薬
    • 体内で炎症や痛み、熱などを引き起こす物質にプロスタグランジン(PG)がある
    • PGは体内でCOXという酵素などによって生成される
    • 本剤はCOXを阻害することでPGの生成を抑え、痛みや炎症、熱などを抑える作用をあらわす
  • 薬剤によっては喘息患者へ使用できない場合がある
    • COX阻害作用により体内の気管支収縮を引きおこす物質が多くなる場合がある
    • 気管支収縮がおきやすくなることよって喘息発作がおこる可能性がある
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