性病
性病はナイーブな話ですのでなかなか人に相談できない病気です。それでいて放っておいても治ることは期待できません。また、ともすれば不妊症の原因になります。 性病を起こす原因や治療法について考えていきましょう。
最終更新: 2023.02.28

性病予防のための効果的な方法とは?

性行為をしなければ性病にはかかりませんが、現実的ではありません。逆に性行為をする限り性病を絶対にうつされない保証はありません。性生活を維持しながら、性病の危険性を最低限まで抑えるにはどうすればいいのでしょうか?

1. 性病を予防する方法「セイファー・セックス」とは?

性病を効果的に予防する方法は、原因の細菌ウイルスがいる場所に触れないことです。

性行為をする限り、どんな方法でも性病が絶対にうつらないと言えることはありませんが、うつる危険性が低い、比較的安全な性行為にすることはできます。

「セイファー・セックス」とは、英語で「より安全な性行為」という意味で、コンドームを正しく使うなどの注意点を指しています。

1-a. コンドームを正しく使う

性行為の際には必ずコンドームを使用してください。望まない妊娠を防ぐ意味でも、性病をうつさない、うつされないためにもコンドームが最も重要です。

盲点になりがちなのは、オーラルセックス(フェラチオ、クンニリングスなど)の際もコンドームをしないと、口の中の粘膜を介して感染する恐れがあるということです。近年流行っている口の中の性感染症は、オーラルセックスが原因と考えられています。肛門の中の尖圭コンジローマなど、アナルセックスが原因と考えられる性病もあります。

どんなときにも、守られていない性器や粘膜が相手に直接触れることはないようにしてください。

もちろん性風俗店に行ったときもコンドームを忘れないでください。

1-b. 不特定多数の性行為に気を付ける

不特定多数と性交をすると、その数だけ性病をうつされやすくなります。また、相手も不特定多数と性交をしている場合はさらに危険です。

性風俗店で働いている人はコンドームを徹底してください。

1-c. 見知らぬ人との性行為に気を付ける

見知らぬ人と性行為をすることも性病のリスクになります。

新たな相手と最初に性行為をする場合は、見ず知らずの人とする状況に近いです。この場合は、特にコンドームを忘れないよう気を付けて下さい。

2. 実生活ではどの程度気をつければ性病はうつらない?

HIVB型肝炎ウイルス感染といったウイルスによる性病は、日常生活でうつることはまずありません。傷口に体液(血液、精液、膣分泌液)がかかるようなことや性行為ではうつりますが、それ以外の行為では気にする必要はありません。

また、淋菌クラミジアといった細菌の感染でも、タオルや下着を共有することや性行為に気をつければ、うつる心配はほとんどありません。

性病はあくまで性行為に気を付けるべき病気です。日常生活まで怖がり過ぎないで、性行為をより安全にすることに気を遣ってください。



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