性病は保健所と病院のどちらに行くべき?行かなくても治ることはある?
性病が心配になっても、病院に行くのには心理的抵抗があるかもしれません。そんなときは保健所でも匿名で、無料で検査ができます。性病の検査を保健所でするときと医療機関でするときのメリット・デメリットを比較します。
目次
1. 性病検査はどこでやっている?
こんな心配がある人はどこに行けばいいでしょうか?
20代男性の佐藤さんは、風俗店に行った翌週に排尿のときの痛みを感じました。インターネットで調べると、性病の
性病の検査は特殊な検査ですので、どこでもやっているというわけではありません。性病の検査ができる場所は主に3種類です。
- 自宅
- 保健所
- 医療機関
それぞれのいい点、悪い点について説明します。
2. 自宅で性病を検査するには
性病検査キットといって、特殊な検査道具を取り寄せることで自宅でも検査ができます。検査キットは正確さでやや劣るので、どうしても保健所や医療機関に行くことができないとき以外はおすすめしません。
詳しくは「性病の検査ってなにをするの?費用はどのくらい?検査キットでも良いの?」の項で説明します。
3. 保健所で性病を検査するには
一部の保健所で性病検査ができます。保健所で性病検査をする場合のメリット・デメリットを挙げます。
- 費用がかからない
- 保健所の検査は原則的に無料です。
- 匿名で検査できる
- 保健所では検査する時に名前を申告する必要がありません。ただし検査結果は、特に病気の疑いがあるときには、対面で説明を聞く必要があります。
- 検査できる日が限定されている
- 保健所では毎日性病検査ができるわけではありません。性病検査のための検査日が決められています。検査日は保健所によって違っていますので、検査をしに行く前に確認してください。
- 検査に定員がある
- 保健所では1日に検査できる人数が決まっています。定員オーバーになるともう一度行くことになるので、事前に確認する方が良いでしょう。
- 検査できる病気は4種類だけ
- 検査は尿検査と血液検査だけ
- 保健所では尿検査と血液検査を行っているのですが、近年問題になっている「のどの性病」は検査することができません。
4. 医療機関で性病を検査するには
病院やクリニックなどの医療機関に行けば、性病の検査ができます。
医療機関で性病検査をするメリット・デメリットを挙げます。
- 診察時間の幅が広い
- 保健所の検査日よりも幅広い診療時間から、検査に行く時間を選べます。
- 多くの性病を検査できる
- 検査が出たらすぐに治療開始できる
- 保健所の検査で性病が疑われた場合、改めて医療機関に行くことになります。はじめから医療機関で検査しておけば、結果を見てすぐに治療に入れます。
- 費用がかかる
- クラミジアの検査を例にすると、最低でも3,000円程度はかかります。治療にかかる費用は別です。症状の程度や原因によってはさらに高くなります。検査費用については「性病の検査ってなにをするの?費用はどのくらい?検査キットでも良いの?」で説明しています。
- 匿名で検査はできない
- 匿名で医療機関で受診することはできません。名前を大声で呼ばれるようなことは少なくなったとはいえ、プライバシーの秘匿度は保健所のほうが優っています。
5. 性病の検査には保健所と医療機関のどっちがいい?
保健所と医療機関のメリット・デメリットを表にまとめます。
表 保健所と医療機関の性病検査の比較
保健所 |
医療機関 |
---|---|
原則無料 |
有料 |
検査の種類が |
幅広い検査が |
匿名可 |
匿名不可 |
検査日が |
診療日が |
治療は |
すぐに |
症状がはっきりしない、時間に余裕がある、病院に行くのはなんとなく不安に感じるというときは、保健所に行って相談すると金銭的負担もなく良いかもしれません。
明らかな症状がある、症状が強い、複数の症状があるなどの場合は、医療機関を受診して、早く治療しましょう。
6. 保健所や病院に行かなくても性病が治ることはある?
性病が自然に治ることはまずありません。まずは保健所か医療機関に行って、本当に性病かどうか調べましょう。性病だとわかって、原因が特定できれば、効く薬がわかります。
医療機関の選び方については「性病は何科に行けばいいの?」で説明します。
なお、検査を目的に献血しようとするのは絶対にやめてください。危険なだけでなく、罪に問われる可能性もあります。