にょうそちっそ
尿素窒素
1人の医師がチェック 1回の改訂 最終更新: 2025.09.24

基準値(参考)

8-23 mg/dL

数値が高いとき

タンパク質摂取量の増加、消化管出血、腎血流量の減少(重症心不全低血圧など)、腎障害、尿路の閉塞(がん前立腺肥大、尿路結石など)

数値が低いとき

妊娠、タンパク質の分解の減少、タンパク質摂取量の減少、重症肝障害

詳細

身体の中で不要になったタンパク質は尿素に変換され尿として排泄されます。血液検査で測定する尿素窒素は、血中の尿素の量を表しています。

数値が高いとき

以下のような場合に、血中の尿素窒素の量が増加します。

  • タンパク質摂取量の増加
    • タンパク質の摂取量が通常より増えると、尿中に排泄されずに血中にとどまる尿素の量も増加します。
  • 消化管出血
    • 腸の中で出血が起こって赤血球や血中のタンパク質が分解されると、生じる尿素の量も増加します。
  • 腎血流量の減少(重症心不全ショックなど)
    • 腎臓に流れ込む血液の量が減少すると尿中に排泄される尿素の量が減るので、血中にとどまる尿素の量が増加します。
  • 腎障害
    • 腎臓の機能が低下すると尿素を尿中に排泄する機能も下がるので、血中にとどまる尿素の量が増加します。しかし、尿素窒素の値が顕著に増加するのは、かなり腎障害が進行している場合なので、注意が必要です。
  • 尿路の閉塞(がん、前立腺肥大、尿路結石など)
    • 尿路が閉塞されて尿中に排泄される尿素の量が減ると、血中にとどまる尿素の量が増加します。

尿素窒素/クレアチニン比について

尿素窒素の値が上昇しているとき、尿素窒素とクレアチニンの割合(尿素窒素/クレアチニン比)を求めることによって、それが腎障害によるものなのか、それ以外の原因によるものなのかを知ることができます。腎障害が起きているときには、クレアチニンの値も上昇するため、尿素窒素/クレアチニン比はそれほど高くはなりません(<10)。一方、腎障害が原因でない場合にはクレアチニンの値は上昇しないため、尿素窒素/クレアチニン比は高値になります(>10)。

数値が低いとき

尿素窒素の値が低い場合にはあまり問題にはなりませんが、以下のような場合に低値になります。
例:妊娠、タンパク質の分解の減少、タンパク質摂取量の減少、重症肝障害