2015.11.17 | ニュース

高血圧治療で血圧をいくつに保つと長生きするか?

ランダム化比較試験により検証
from The New England journal of medicine
高血圧治療で血圧をいくつに保つと長生きするか? の写真
(C) Africa Studio - Fotolia.com

高血圧は心筋梗塞などの心血管系疾患を発症する危険性を高めることはご存知の方も多いと思います。今回の研究では、血圧をどのくらいに保つことを目標に治療を行うと、死亡リスクが減少するか検証しました。

◆強化治療群と標準治療群にランダムに振り分け

今回の研究では、最高血圧が130mmHg以上で、心血管系疾患のリスクが高いと見られる(ただし糖尿病は除く)9,361人を、異なる血圧値を目標に治療を行う2群にランダムに分けました。

目標とする血圧値は、120mmHgの群(強化治療群)、140mmHg(標準治療群)とし、およそ3年間治療しました。

 

◆血圧目標値を120mmHg未満にすると死亡リスクが0.73倍に

以下の結果が得られました。

全原因死亡率は、強化治療群で有意に低かった(ハザード比0.73、95%信頼区間0.60-0.90、p=0.003)。

血圧の目標値を120mmHg未満にすると、死亡リスクが減少するという結果でした。一方、強化治療群では標準治療群と比較して、血圧の過剰な低下、腎不全といった副作用も多く見られました。

 

死亡リスクが減少するのであれば、ここで対象とされたような背景のある人が治療目標を決める参考になるかもしれません。しかしながら、それに伴う副作用も現れる可能性も否定できませんので、人ごとに違う要素にも配慮し、予想される副作用の対策にも注意ながら治療を行うことが必要です。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

A Randomized Trial of Intensive versus Standard Blood-Pressure Control.

N Engl J Med. 2015 Nov 9.

[PMID: 26551272]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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