2016.02.20 | ニュース

背中を移動する激痛、「大動脈解離」の危険性は血圧に現れていた?

74人の経過から
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背中を移動する激痛、「大動脈解離」の危険性は血圧に現れていた?の写真
(C) Brian Jackson - Fotolia.com

背中や腰の激痛、さらに痛む場所が移動することを特徴とし、突然死にもつながる大動脈解離は、高血圧で起こりやすくなります。血圧の変動が治療後の経過と関係するかどうかが検討されました。

◆血圧の変動から経過を予見できるか?

この研究では、B型急性大動脈解離(下行大動脈に起こった大動脈解離)の治療を受けた患者74人が対象となりました。全員が血管内治療を事故なく受けました。入院中に繰り返し測定された血圧の数値から、血圧の変動の大きさが計算されました。

治療後の経過が追跡され、死亡などのデータが集計されました。

入院中の血圧の変動と経過の関係について、統計解析が行われました。

 

◆血圧変動が大きいほうが大動脈関連死が多い

次の結果が得られました。

血圧変動の大きい群では、大動脈関連死のリスクは血圧変動の小さい群よりも明らかに高かった(28.4% vs 9.1%、P=0.001)。

研究期間に大動脈破裂など大動脈の異常が起こったことによる死亡は、血圧の変動が大きかった人でより多くなっていました

研究班は「血圧変動についてさらに研究を進めることで、大動脈解離に対する予防と治療の新しい戦略が得られるかもしれない」と述べています。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Prognostic Impact of Blood Pressure Variability on Aortic Dissection Patients After Endovascular Therapy.

Medicine (Baltimore). 2015 Sep.

[PMID: 26402822]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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