せっぱくせいにょうしっきん
切迫性尿失禁
急に強い尿意が起こり、トイレまで我慢できずに尿が漏れてしまう状態
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最終更新: 2026.06.06
切迫性尿失禁の基礎知識
POINT 切迫性尿失禁とは
急に強い尿意を自覚し、我慢できずに尿が漏れてしまう状態です。過活動膀胱の症状のひとつとしてみられることが多く、頻尿や、夜間頻尿、尿意切迫感を伴うこともあります。原因としては加齢や、膀胱炎、前立腺肥大症、神経疾患(脳卒中パーキンソン病など)、などがあります。診断の際には、尿漏れの状況や尿意の強さ、排尿回数、残尿感、血尿や排尿時痛の有無などを確認し、尿検査や、排尿日誌、残尿測定、超音波検査なども必要に応じて行います。治療には、水分やカフェインの調整、膀胱訓練、骨盤底筋訓練、薬物療法、原因疾患への対応などがあります。切迫性尿失禁が心配な人は泌尿器科を受診してください。
切迫性尿失禁について
- 急に強い尿意が起こり、トイレまで我慢できずに尿が漏れてしまう状態
- 尿意切迫感を伴う尿失禁
- 過活動膀胱の症状のひとつとしてみられることが多いタイプ
- 高齢になるほど増加する傾向がある
- 女性では腹圧性尿失禁や混合性尿失禁と重なることがある
- 男性では前立腺肥大症や神経疾患と関係していることがしばしばある
- 「お腹に力が入って漏れる」腹圧性尿失禁とは異なる尿失禁
- 加齢:年齢とともに膀胱や尿道、神経調節機能が変化し、切迫性尿失禁が起こりやすくなる傾向がある
- 生活習慣・刺激物:カフェイン、アルコール、水分摂取過多、便秘などが症状を悪化させることがある
- 寒冷刺激や外出先での不安などをきっかけに尿意が強くなることもある
切迫性尿失禁の症状
- 急な強い尿意
- 突然、我慢が難しい尿意が起こった状態
- トイレに着く前に漏れてしまうことがある
- 水の音、寒さ、帰宅時などをきっかけに起こることもある
- トイレに間に合わない尿もれ(尿失禁)
- 尿意を感じてから短時間で尿が漏れる状態
- 少量の場合もあれば、多量に漏れる場合もある
- 外出や移動への不安につながりやすい症状なので
QOL に深刻な影響を及ぼすことがある
頻尿 - 日中に何度もトイレに行く状態
- 尿が十分にたまっていなくても尿意を感じることがある
- 尿意切迫感
- 「今すぐトイレに行かないと漏れそう」という強い感覚
- 切迫性尿失禁の中心となる症状
- 夜間頻尿
- 夜間に何度も尿意で目が覚める状態
- 睡眠不足や転倒リスクにつながることがある
- 高齢者では生活の質への影響が大きい症状
- 混合性尿失禁
- 咳やくしゃみで漏れる腹圧性尿失禁を
合併 することがある - 女性では腹圧性と切迫性の両方がみられることもしばしばある
- 咳やくしゃみで漏れる腹圧性尿失禁を
- 感染や
血尿 を伴う症状- 排尿時痛、血尿、発熱、尿のにごりなどを伴う場合は膀胱炎などの可能性を考える
- 急に症状が出た場合は、
感染症 やほかの病気の確認が必要となる
切迫性尿失禁の検査・診断
問診 - 尿漏れのタイミング、尿意の強さ、頻度、生活への影響を確認する
頻尿 、排尿時痛、血尿 、残尿感 、尿勢低下の有無を確認する- 出産歴、手術歴、神経疾患、糖尿病、
前立腺 疾患、使用中の薬剤を確認する
- 排尿日誌
- 排尿時刻、尿量、尿漏れの有無、水分摂取量などを記録する
- 頻尿や夜間頻尿の程度を把握するために有用である
- 水分摂取や生活習慣との関係を確認する手がかりとなる
- 尿検査
- 残尿測定
- 超音波検査
- 膀胱、腎臓、前立腺などを確認する
- 残尿、前立腺肥大、水腎症、膀胱内
病変 などの評価をする - 男性や残尿が疑われる場合に有用である
- 尿流測定
- 専門的検査
- 必要に応じて膀胱機能検査、膀胱鏡検査、画像検査などを実施する
- 血尿、反復感染、神経疾患、治療抵抗例、診断がはっきりしない場合などで検討する
切迫性尿失禁の治療法
- 生活指導
- 膀胱訓練
- 排尿間隔を少しずつ延ばす練習をすること
- 尿意を感じてもすぐに排尿せず、無理のない範囲で我慢する
- 骨盤底筋訓練
- 薬物療法
- 原因疾患への対応
- 薬剤の見直し
- 利尿薬、睡眠薬、抗コリン作用のある薬などが症状に影響することがある
- 自己判断で中止せず、必要に応じて医師と調整する
- なかなか症状が良くならない人への治療
- 薬物療法や生活指導で改善が不十分な場合、専門的治療を検討する
- ボツリヌス毒素膀胱壁内注入、仙骨神経刺激療法など